2022年北京冬季五輪のフィギュアスケートで男子、団体ともに銀メダルを獲得した鍵山優真が9日、愛知県豊田市内での練習を報道陣に公開し、来年2月のミラノ・コルティナ五輪へ「『銀』の次は『金』しかない。スケート人生で最強だった4年前を超えたい」と初の頂点を目標に掲げた。
五輪開催国イタリアの名作オペラ「トゥーランドット」の音楽で滑るフリーの一部を初披露。この曲で06年トリノ五輪女子を制した荒川静香さんの代名詞「イナバウアー」を組み込むと明らかにし「新しく自分の形として印象付けたい。集大成と言えるようなプログラムにしたい」と話した。
今季初戦は20日に開幕する名古屋市での国内大会を予定。昨季後半戦で4回転ジャンプの乱れが多かったことを反省し、フリーは成功率の高いトーループとサルコーの2種類、計3度で序盤戦に臨むという。「(10月開幕の)グランプリ・シリーズには4回転フリップも入れたいが、まずは土台をつくっていきたい」とし、地道に完成度を高めて世界王者イリア・マリニン(米国)に対抗する戦略を描いた。