フィギュアスケートのアイスダンスで7月11日にカップル解散を発表した「あずしん」こと田中梓沙、西山真瑚組（オリエンタルバイオ）。現役続行を表明した西山が30日、オンラインで共同通信のインタビューに応じ「オリンピックに手が届くという立場で解散となり、本当に残念という気持ちに尽きる。応援していただいた方々に申し訳に気持ちでいっぱい」と神妙な面持ちで心境を語った。

　既に新たなリズムダンスとフリーの演目を作り終えていたが、話し合いを重ねて今回の決断に至った。2023年の結成から2月の冬季アジア大会で銅メダルを獲得するなど、着実に実力を伸ばしてきた2人。「（引退することを明らかにした）梓沙ちゃんという素晴らしいスケーターと一緒にアイスダンスに取り組んでこられたというのは、すごく自分にとって幸せな時間であり、非常に貴重な経験をさせてもらった」と感謝した。

　現在は拠点とするカナダのモントリオールで練習しながら、新たなパートナーを探し始めている。「オリンピックに対しての気持ちがより一層強くなった。技術をもっと伸ばして、次のパートナーを迎える準備をしておきたい」と前向きに語った。

　Deep Edge Plusの読者に向けたメッセージなど詳報は後日、連載「あずしん　アイスダンスで五輪へ」の最終回でお届けします。