コメント全文

2026.04.11

羽生結弦さん、再出発はふるさと宮城から 1年2カ月ぶりの単独公演「僕だけの思いだけだと、独りよがりの、ちっちゃいものにしかならない…」

アイスショー「REALIVE」で演技する羽生結弦さん=セキスイハイムスーパーアリーナ

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 フィギュアスケート男子で冬季五輪2連覇の羽生結弦さんが11日、宮城県のセキスイハイムスーパーアリーナでアイスショー「REALIVE(リアライブ)」に出演した。自身が制作総指揮を務める約1年2カ月ぶりの単独公演で、ショーの最後には続編を発表した。

 羽生さんのコメント全文は以下の通り。

 【代表質問】

 ―単独公演は昨年の「Echoes of Life」以来です。初日を終えていかがですか。

 「すごい疲れました。たくさん練習してきたつもりですけれども、やっぱり、こうやって、1人でずっと滑り続けるっていうことも、僕にとっては、1シーズンぶりだったので、やっぱり緊張しましたし。あと、今回、初めての試みとして、自分のソロプログラムとして、すごく密度の濃いものが結構、立て続けに続いていたり。また初めて、後半を全て、出ずっぱりでやる、ということも初めてやって。いろいろ挑戦だったんですけれども、非常に自分の新しい価値というか、そういったものが生まれてくれば、うれしいなって思っています」

 ―今回の公演に向けて1年以上、時間を取りました。肉体的、精神的な変化を改めて教えてください。

 「ちょっとスケートから離れる時間もあり、離れざるを得ない期間があり…。体のメンテナンス、いろいろ傷んでいる場所であったりとか、いろいろ酷使してきた場所だったりとか、そういったものを、ちょっとでもいい方向に、これから先長く続けていくにあたっていい方向に進めていきたいと思い、メンテナンスということをしてきたんですけれども」

 』その影響で、改めてバイオメカニクス的な体の使い方であったりとか、運動力学的なものであったりとか、自分の体の感覚の…関節の一つ一つの感覚であったりとか、そういったものを、すごく一つ一つ見つめながら、また勉強しながら、ここまでやってきました。その上で、踊り方だったりとか、ジャンプの跳び方を含め、ちょっとずつ、理にかなったものが、できるようになってきたので。まだ、まだまだ成長段階なところですけれども、今急激に変わっているところなので、僕自身も楽しみに。これからも滑り続けたいなぁと思います」

 ―第1部が「REALIVE(リアライブ)」、第2部が「PREQUEL(プリクエル)」それぞれのコンセプト、意図を教えてください。

 「『REALIVE』は、僕が今まで『ICE STORY(アイス・ストーリー)』というものの中で滑ってきたプログラムたちを、こうやってメンテナンスして新しくなってきた自分の体を通して、皆さんに、どう変わったかとか、今ここに生きていることを見せる、みたいな。僕にとっては、そのプログラムって、本当に一期一会だと思っているので」

 』もちろんジャンプの出来であったり、スピンの出来であったり、ステップの出来であったり、また、お客さんの皆さんの歓声であったりとか、その会場のあったかさとか、その時の天候とかによっても、全然、雰囲気が違うので、本当に、そこに生きているものだなぁ、と僕は思うんですよね。だからミュージシャンたちが、ライブっていうのが、すごく、僕は自然に感じられてて、だからそういう意味でもライブっていうふうに思いながら、このリアライブというものを作りました」

 「そして『PREQUEL』は『ICE STORY・4th(第4部)』をやるぞ、ということを、まず念頭に置きながら、『4th』に向けての何か、その期待感を持っていただけるような、ワクワクできるようなものを何かしら一つ作りたいということで、頑張って作ってきました。主人公がモノクロの世界から徐々に徐々に外の世界の色を知っていく。出会いや、いろんな旅路の中で、だんだんと外の世界を知っていって…いろんな感情が芽生えてくる、みたいなストーリーにしたつもりです。はい」

 ―『4th』のビジョンはどこまで、どう思い描いているのでしょうか。

 「コンセプトはもうできていて、物語も大体、自分の中では書ける段階にはあって。もちろん前日譚(たん)なので、それがないと書けないんですけど、だから、ある意味では前日譚を書いた…作った時に、『4th』はほぼ僕の中では出来上がっている状態なので。あとは、みんなでいろいろ話し合いながら、次に向けて、また頑張りたいなと思います。 明日もあるんですけど。はい」

 【テレビ取材】

 ―第2部は約20分と長く、演劇を見ているようでした。振り付けなどは、どなたが担当したのでしょうか。

 「えっと、MIKIKO先生と、ほぼ共作っていうような感じですね。MIKIKO先生に、いろいろコンセプトを伝えながら、また先生にも、頂いた振り付けのコンセプトを聞きながら。そして、MIKIKO先生の頭の中で出来上がっている演出と共に、こういう風にしたい、ああいうふうにしたいということを振り付けをつけてもらい…。で『じゃあ、ここのパートは、この振り付けにしたいんだけど、スケートだったらどうしたらいいかな』っていうことを、本当に一つ一つ、すごく時間をかけて…密にコミュニケーションをとって、頑張って作り上げた一つの作品という形です」

 ―メンテナンス期間後、初の単独公演に宮城を選びました。その理由と、初日を終えての感想をお願いします。

 「やっぱり、初めてのスタートは自分の故郷でありたい、みたいなところがあり…。やはり僕にとって、この宮城という場所は、特別な場所で。なんていうんですかね、やっぱ、ふるさと、ですし。そして、この単独公演というものに、本当に世界中の方々が注目して、集まってきて。そして、また、いろんな媒体でも、注目して見に来てくださっているので、そういう意味では自分のふるさとを見ていただけるっていうのは、すごいうれしいなと思って。はい。ここからスタートしたいなって思いました」

 ―ふるさとでの公演を終え、どんな感想をお持ちですか。

 「明日も頑張りたいです。はい」

 ―第2部は、スケーターはこんなことまで?という、驚きのあるものでした。この原作は、小さい頃から思っていたことが、あふれ出たものなのでしょうか。どのように、この世界観が生まれたのでしょうか。また、羽生さんは原作を書くとき、脚本家のように文章化するのでしょうか。どのように作っていったのか教えてください。

 「そうですね。いつもの『ICE STORY』ってセリフが基本あって、それを全部、書いていって『このセリフの時に、こういう情景』みたいな感じで書いていくんですけど。今回は、全部、文字で動作を全部、書いていく、みたいな感じで書いていって。感情としては、あんまり自分のことというよりは…まぁ『ICE STORY』全般そうなんですけれども『この子が、もし存在するとしたら、どういうふうに感じて、どういうふうに、世界を探検させたいかな』みたいな感じで、想像を膨らませて書いていきました」

 「根本にある思いが多分、一緒だったりとか、もちろん自分の中から出てくる言葉たちだったり、情景だったりするんで、きっと、僕の中にあるものだとは思うんですけど。きっと、僕だけの思いだけだと、全然、独りよがりの、ちっちゃいものにしかならないな、って僕の中では思うので、皆さんが想像できる余白のある物語にしたいなと思って作ってきました」

 【ペン取材】

 ―第1部の構成、選曲の意図と、『4th』の公演時期について教えてください。

 「『4th』の時期は、ちょっと言えない。言えないよね?関係者…。『4th』の時期は、まだ言えないけど、『4th』はやります。そのための今回でした。『REALIVE』は、『GIFT(ギフト)』と『RE_PRAY(リプレイ)』、エコーズ(Echoes of Life)のプログラムたちの中から 例えば『GIFT』…例えばなんですけど、エコーズだったら マスディス(Mass Destruction)、UTAIの2曲で、『RE_PRAY』からはメガロ(MEGALOVANIA)、鶏蛇(鶏と蛇と豚)の2曲」

 「で『GIFT』からは『あの夏へ』と『Otoñal(秋によせて)』…滑ってないんですけど、あえて。曲を使ったっていうこともあって。曲、使っているのに、まだ滑ってないプログラムだなということもあり、サプライズを込めて『Otoñal』を滑りたいと思って。2曲、『GIFT』の中から『Otoñal』と『あの夏へ』を選ばせていただき。あとは、ある意味、原点である『PROLOGUE(プロローグ)』からの『SEIMEI』ということで構成をしていきました」

 「本当に、ほとんど強い曲ばっかりなんで、非常に大変ではあったんですけど。特に、今回、初めて最初の1曲目から2曲目の間が、約1分ちょっとしかないという…本当に、裏で靴を脱がないで、もう、早く着替えて、そのまま出る、みたいな新しいことをやってたりとかもしてたんで。本当になんか技術的にも、すごい新しいことをやっていたんですけど。非常に皆さんの反応も、すごく気持ちよくて、大変だけど、頑張っているかいがあったなって思いました」。

 ―第2部にクリスタルチックなキャラクターの子が出てきました。あの子は希望の権化、と言ったらいいのか。それとも外の世界を知るための水先案内人なのでしょうか。

 「どうなんだろう、どこまで言うか、ちょっと悩むんですよね。 さっき言ったように、どういうふうに見えてほしいなっていうのは自分の中ではあるんですけど…。それを言っちゃうことによって、狭めちゃうのもアレだしなぁ、っていうのはありつつ。うーん。でも、それぞれの大切な人であったり、大切なものであったり、大切な出会い、みたいな感覚で、あの子を見ていただけたら、うれしいなって思います」

 ―第2部で白い布が降りてくる場面がありました。いろいろな捉え方があるとは思いますが、どういう見方をしたらよいのでしょうか。

 「原作としては、あそこ、すごく『風』のイメージなんですね。その階段を上っていって、風に切り裂かれながらも、そこに巻き込まれずに、自分の、自らの意志で突き進むみたいな感覚で。張り巡らされた、風の線みたいなような形。プラス、ちょっと鳥居に入っていく、っていうこともあって、神聖な感じも出しつつ…階段を上っていくにあたり、自分の心を、ちょっとずつ神聖な部分に持っていく、みたいな感覚で演出を作っていっていただきました」

 ―空間を生かした、大がかりな演出です。

 「そうですね。本当に緊張するんですけど。やっぱり『ICE STORY』でしかできない、『ICE STORY』の演出でしかできないものですし、僕自身もすごく楽しみにしながらやってきましたし。現地、入ってからじゃないと練習できないんで、いろいろ大変ではあるんですけど、スケール感だったりとか、楽しんでいただけたらうれしいなと思います」

 ―最後の場面で羽生さんが「『4th』を開催すると発表した」と書いてしましました。大丈夫ですか。

 「大丈夫です。全然大丈夫です。はい、開催はします」

 ―原摩利彦さんに曲を書き下ろしてもらうことになった経緯と、演じての感想をお願いします。

 「今回、全編をオリジナルにしたいという気持ちがあって、その中で誰にお願いしたいかなということを…。まず原作を作り、原作を作った上で『じゃあ、こういう方かな、こういう方かな、この方かな』っていうのを何人か、演出チームと映像チームと話し合いながら…『ICE STORY』チームで話し合いながら、何かピックアップさせていただいて。その中で、原摩利彦さんにお願いしたいな、ということでお願いしたところ…」

 「本当は当初、全曲っていうプランではなくて。もう、摩利彦さんは本当にお忙しい方なので、1曲だけでも2曲だけでも、みたいな感じでお願いしたら、摩利彦さんが『全部、書きたい』って言ってくださって。わざわざ本当に自分のところだけじゃなくて、映像のところまで全部書き下ろしてくださって」

 「自分のストーリー、自分が書いたストーリーに、色をつけてくださっている、音色という色を、どんどん、どんどんつけてくださって、そのストーリーを聴覚で感じられるようにしてくださってて、本当に僕自身も滑ってて気持ちいいなというか。自分自身が…ゼロの…。なんだろうねぇ、なんて言っちゃえばいいんだろうね、ちょっとネタバレになるなぁって思って、ちょっと(話すのを)やめちゃった。まあ、書いた原作者として、すごく、その物語を感じながら、滑らせていただいています」

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