「かつてのエースたちがいろんなショーを作っている、観客も好きなものを選べるいい時代」「次に描くことがあったら身長差のあるペア」、でも3作目は...

 フランスのケビン・エイモズ選手、カナダのギレス・ポワリエ組、青木祐奈選手、引退した宇野昌磨さん…。漫画家の小川彌生さんに好きなスケーターを尋ねると、こんな答えが返ってきました。 「好き」なスケーターの基準の一つは、音のリズムの拾い方だと明かす一方で、「皆さんそれぞれにいい部分が違うじゃないですか。絞れない」とも。「日本の選手はみんな応援」「海外の選手だと、アイスダンスはみんな好きなんだよな...」と教えてくれました。

 最近ではもっぱら配信でフィギュアスケートを見ることが多いと言いますが、多彩なアイスショーが行われている状況について、「かつてのエースたちがいろんなショーを作っているし、だから観客も好きなものを選べるようになってきている。いい時代」と歓迎します。

 これまで2作のフィギュアスケートをテーマにした作品を世に送り出してきた小川さん。「次に描くことがあったら身長差なのあるペア」と思ってきたと言いますが…。果たして3作目は…。(聞き手 品川絵里 前山千尋)

配信でひたすら見る日々 好きな選手は「言い切れない」

「サンクスツアー」で演技する浅田真央さん=2021年4月、横浜アリーナ

 ―今もスケートの試合に観戦に行きますか。

 「だいぶ田舎に引っ越してしまって。犬を飼うようになったら、なかなか出かけられなくなりました。だから今、フジテレビオンデマンド(FOD)などで、配信でひたすら見ていますね。(2024年12月の)全日本(選手権)は配信で見ました。浅田真央ちゃんの『サンクスツアー』は休憩なしの90分なので、(会場に)見に行きました」

フィギュア世界国別対抗戦で男子SPで演技をする佐藤駿選手=2025年4月、東京体育館

 ―好きなスケーターはいますか。フィギュアスケートを解説した書籍『寝ても覚めてもフィギュアスケート』(D&Nライターズクラブ)では、カナダのエマニュエル・サンデュさん、旧東ドイツ代表で1984年サラエボ、1988年カルガリー両冬季五輪を制したカタリナ・ビットさんの名前を挙げていました。日本と海外でそれぞれ好きな選手の名前を教えてほしいです。
 

品川 絵里

この記事を書いた人

品川 絵里 (しながわ・えり)

2018年に入社し、大分支局を経て20年から東京、大阪、名古屋でスポーツを取材。現在はプロ野球中日、フィギュアスケートなどを担当している。中高は創作ダンス部で、趣味は宝塚歌劇やミュージカル、中韓ドラマの鑑賞。