連載

2026.04.10

10秒で駆け巡ったりくりゅうとの7年間 龍一に理解させないようにした個人戦SPの失敗 【ミラノ・コルティナ冬季オリンピック②】

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 フィギュアスケートのペアで世界選手権覇者としてミラノ・コルティナ冬季オリンピックのシーズンを迎えた三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)。メインコーチのブルーノ・マルコット氏のインタビュー連載の第7回目は2月の五輪を取り上げます。日本の団体銀メダルに貢献し、個人戦ではショートプログラム(SP)5位からフリーで歴代最高得点の158・13点をマークして五輪史上最大の逆転優勝。日本を、世界を熱狂させました。今も記憶に鮮明に残る名勝負を3回にわたって振り返ります。今回は個人戦についての第2回です。
 ※インタビューは3月2日に実施

 ―SPのリフトのミスは衝撃的でした。あの失敗の要因はどう分析されていますか。

 「SPが終わった後の夜のことでした。あの夜、龍一が私に『何が起きたのか』と尋ねてきたんです。『技術的に何が間違っていたのか教えてほしい』と。正直なところ原因は何となく分かっているつもりですが、あえて把握しないようにしました。何が間違っていたのかを理解しようとするのは、過去にとらわれているような気がしたからです」

吉田 学史

この記事を書いた人

吉田 学史 (よしだ・たかふみ)

2006年共同通信入社。仙台などの支社局で警察や行政を担当し、12年から大阪運動部でスポーツ取材を始めた。2014年12月に本社運動部へ異動して水泳、テニス、フィギュアスケートを担当し、五輪は2016年から夏冬計4大会を取材した。2022年4月からジュネーブ支局で国際オリンピック委員会や五輪の準備状況を追う。東京都出身。

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