フィギュアスケートのアイスショー「ドリーム・オン・アイス」が開幕した27日、出演した佐藤駿(エームサービス・明大)が囲み取材に応じた。
佐藤のコメント全文は次の通り。
―今日、ファンの方の前で新演目を滑った感想を。
「そうですね。始まる前は本当に試合のような感じで、すごい緊張していたんですけど、本番はジャンプのミスも少なく、楽しく滑れたかなと思います」
―今回のプログラム名とテーマを教えていただけますか。
「フリーの曲目は『火の鳥』になります。テーマとしては、すごく情熱的な曲になるので、本当に最初から最後まで全力で滑りきりたいなと思っています」
―ここを見て欲しいという見どころがありましたら教えてください。
「特に後半の部分のステップから、コレオそしてスピンまでの流れが、僕はすごい気に入っているので、そこが見どころかなと思っています」
―その見どころに関して、今日の出来というのは、ご自身の中でいかがですか。
「そうですね、頑張れたんじゃないかなと思うが、もっと頑張れると思うので、明日、明後日と頑張りたいと思います」
―ドリーム・オン・アイス、残りの公演に向けて、改めて意気込みをお聞かせください。
「そうですね、まず初日を終えることができて、そしていい演技をすることができて良かったと思っています。でも、明日が特に山場なのかなと思うので、本当にけががないように頑張っていきたいなと思います」

―新シーズンの意気込みをお聞かせいただけますか。
「オリンピックシーズンで、本当に勝負のシーズンとなってくるので、まずは一つ一つの試合を意味のあるものにして、自分にとって満足な結果を得られるように頑張っていきたいと思っています」
―火の鳥を選ばれた経緯というのはありますか。
「まずクラシックの曲を滑りたいなというふうに思っていて、そして、誰も使ってこないような曲で、直近であまり滑っている人がいない曲がいいなというふうに思ったので、火の鳥を選びました」
―今までにもいろんなスケーターが滑ってきた。特に意識しているとか、参考にしたスケーターはいらっしゃいますか。
「やはり(2014年ソチ冬季オリンピック男子フリーで演じた)町田樹さんの演技を参考にさせていただいて、その演技を何回もユーチューブで見ながら、自分の滑っているイメージをかき立てながら、この曲にしようと決めました」
―特に見た中で参考にしている中ではありますか。
「そうですね、やはり最初の部分が僕は好きなんですけど、まあそうですね、町田樹さんのようにまだ自分でなりきれていないので、本当に演技をもっと見て参考にしながら、より良い演技ができるように頑張っていきたいと考えています」
―情熱的なステップシークエンスを後半に持ってきた狙いを教えてください。
「そうですね、一番盛り上がるものですし、体力的に大変な部分があるんですけど、そこで全力で滑り切ることができたら、すごくいいプログラムになるんじゃないかなと思って、一番最後にステップがきたらいいなと、思いました」
―フリーは振付師のギヨーム・シゼロンさんからはどのようなイメージで滑るように言われていますか。
「そうですね。まず曲が決まった時に、バレエの映像、30分くらいの動画が送られてきて、これを見て、イメージをつくってきてと言われたので、まずはそのバレエの映像を見て、振り付けをしました」

―今日はコンビネーションジャンプをしなかったが、付けるとしたらどこに付ける。
「4回転トーループと、1個目のトリプルアクセルの後にもっていきたいなと思っているんですけど、そこは後半の一番最後のループに付けたりとか、いろいろ工夫しながら、頑張っていきたいなと思っています」
―4回転フリップと4回転ルッツは単発。
「はい」
―去年は全日本選手権で悔しい思いをして、そこからかなり精神的な変化があって世界選手権で結果を出した。それを受けてオリンピックシーズンにどう生かしたい。
「(2024~2025年シーズンは)波のあるシーズンだったなと振り返っていて、良かった試合もあれば、悪かった試合もあって、駄目だった試合に目を向けて、特に全日本での失敗をオリンピックシーズン、まず失敗しないように、もっとメンタル面にもっと自信をつけて、練習からしっかりジャンプを跳んでいけば同じことにはならないと思うので、頑張っていきたいなと思います」
―『火の鳥』は新境地というような力強いプログラムになると思うんですけれど、力強い表現をするにあたって、参考にしている他のスケーターの演技だったりとか、ご自身の中でこのプログラムで一番の課題だなというふうに捉えているものですとか、そういったところを教えていただければと思います。
「やはりさっきも言ったんですけど、町田樹さんの演技を参考にしていて、やはり一番はステップの部分が一番大切な部分だと思うので、本当に一番盛り上がる部分で、体力的にも大変なところなんですけど、そこで出し切れないと意味がないので、そこを意識して頑張っていきたいなと思っています」