「ほうれん草食べながらまた泣いて」
ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケートでペア金メダルに輝いた愛称「りくりゅう」の三浦璃来(みうら・りく)(24)、木原龍一(きはら・りゅういち)(33)組=木下グループ=が25日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見した。
三浦と木原の主なやりとりは次の通り。
三浦「私たちの試合は本当に朝早い時間帯にあったんですけど、それでも本当にたくさんの方々に応援いただいて、現地にも足を運んでいただいて、たくさんの応援ありがとうございました。ショートプログラムで大きなミスがあったのですが今までの7年間を自分たちを信じて諦めずに滑りきることができたので、個人戦金メダル、団体戦銀メダルを獲得することができました。本当にありがとうございました」
木原「本日はたくさんの方々にお集まりいただきありがとうございます。オリンピック期間中早朝だったと思いますけど、たくさんの応援いただき、本当にありがとうございました。自分たちの心が、まあ僕なんですけど、心が折れそうになった瞬間にたくさんの方々からの応援をいただきなんとか立ち直ることができました。そして金メダルを獲得することができました。本当にたくさんのご支援をいただき、ありがとうございました。本日はどうぞよろしくお願いします」
―ショートのプログラムでのミスの後に立ち直り、フリーでは完璧な演技を成功させましたが、どういうふうに二人で成功させたのか教えてください。
木原「いろいろ立ち直るポイントがあったんですけど、ひとつは試合が終わってからバスに乗って宿舎に帰るまで。正直その中でもすごく落ち込んでいたんですけど、二人で振り返っているうちに僕自身なんですけど、ここで落ち込んでいる場合じゃないなっていうふうに思って『明日は絶対160点近くを出して二人で勝とう』っていうことを急に僕が言い出して(笑)、言い出してって変なんですけど。とにかくそこで空元気じゃないですけど、自分を、自分たちをもう一回勇気づけるために『明日、絶対160点近くを出してもう一回勝ちに行こう』ってバスの中でみんなに宣言して。バスの中にトレーナーの方だったり連盟さんもいたので、あともう一日よろしくお願いしますっていうことをお話しさせいただいたんですけど、またその後ちょっと悲しくなってしまって(一同笑い)、泣いてたんですけど」
「また朝起きて泣いてしまって。朝食を食べながら、ほうれん草を食べながら、理由はよく分からないんですけど、ほうれん草を食べながらまた泣いて(一同笑い)、公式練習のウォームアップに行って、また理由も分からず泣いてしまって、途中で正直自分がなんで泣いていのか分からない状況になってしまって、こういった状態が続くのは僕の現役生活では一切なかったので、自分自身でも何が起きているのかわからない状態。ただ悲しかった、なんなんだろうっていうのが続いていて、不安から来ていたのかもしれないんですけど、その中でもやはりパートナーの三浦選手、璃来ちゃん。ここでは璃来ちゃんって呼ばせていただきたいんですけども、璃来ちゃんが『自分たちがやってきたことは絶対あるから、絶対大丈夫、まだ試合は終わっていない』、ていうのを強く何度も僕に話しかけてくれて、やっぱりそれがひとつ大きな立ち直れたことだったと思うんですけど」
「また試合が始まる前に貼るお灸を貼っているんですけど、体を温めるために。その僕が使うジップロックに、璃来ちゃんがあの内緒のメッセージを書いてくれて、僕のスーツケースを開けて、その貼るお灸を貼ろうと思って出したときに、そのジップロックにも『私たちなら絶対できる、やってきたことがあるから』というふうにメッセージを書いてくれていて、またそれを見て泣いてたんですけども。(一同笑い)、でもその、その涙を最後にもう顔洗って、この弱い自分は全部流して、今、自分は立ち直った、ここからもう一度勝ちに行くんだっていう気持ちを持って。本当に試合直前のウォームアップには臨みました」
―二人の活躍を見て、日本中の子どもたち、将来フィギュアのペアの競技やりたいという子がたくさんいるんじゃないかと思います。そういう人たちへの、まあアドバイスも含めてなんですけれども、ペアを組むということ、これはどういうタイミングがベストなのか。早ければ早いほどいいのか、ある程度物心ついて相手の気持ちが分かるようになってからのほうがいいのか。 そのタイミングについてお考えがあったら教えてほしい。
木原「そうですね。スケートを始めた3歳、4歳からもちろんペアやるっていうのは正直不可能な話ですので。 ただまあ7、8歳?海外ではノービスの下のクラスもあるので、ある程度のその年齢になればペアを組むことっていうのは可能ですし、やはり小さい頃からペアっていうものに、始めていた方が大きくなった時にその苦労は減るかなっていうふうに思います」
三浦「私自身、小学校低学年からペアにすごく興味があって、その時本当にちょうどいいタイミングで、ペアのトライアウトが、当時中京大学の方であって参加させていただいてたんですけど。本当にあの、トライアウトっていうのがペアの世界に入るきっかけにもなりましたし、本当に今後、まあ1年に1回なんですけど、今は将来的には私たちもコーチングとして、トライアウトのサポートができたらなと思います」
―三浦さんと木原さんにそれぞれ短く伺いたいんですけれども、いろんな報道の中で、その三浦さんと木原さんの立場がそのショートの後に逆転していって、そして先ほども木原さんがジップロックに『やってきたことあるから大丈夫』って書いてくれたと。その三浦さんのその気持ちのレジリアンスというか、そういう部分はどういうところから、前回オリンピックとか立場が逆転したことが報じられてますけど、どういうところから。そして木原さん、先ほどおっしゃってた中でその演技してる時にどういう気持ち、フリーの時ですね。最初のジャンプ、最初のその大きなリフトの時は緊張したと思うんですけれども、そこをどういう気持ちの揺れ動きがあって、最後の最後までたどり着いたのか、そこをお聞かせください。
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