【住吉りをん・単独インタビュー】五輪は「才能なかった自分が恩返しできる場所」 代表選考に「合計220点へ最後の武器は4回転」 卒業論文は「観光業に興味。東京五輪テーマに」

世界ユニバーシティー冬季大会 住吉りをん

 フィギュアスケート女子の住吉りをん(オリエンタルバイオ・明大)はミラノ・コルティナ冬季五輪代表を目指す来季のショートプログラム(SP)にマキシム演奏のピアノ曲「アルバ・ララバイ」、フリーに「エバーラスティング・ライト」など3曲を編曲した演目を選んだ。今年1月の世界ユニバーシティー冬季大会で金メダルを獲得した実力派スケーターはどんな思いを乗せて勝負のシーズンに挑むのか、今の心境を聞いた。(聞き手 藤原慎也)

 ―SPの振付師はミーシャ・ジーさんで3シーズン連続。どんなところが合っている。
 「いつもスキルを1段階上げるためのプログラムをつくってくれます。『一つ一つの動きが丁寧だよね』と褒めてもらえる一方で、時に丁寧過ぎて単調にこなしているように見えたり、曲に合わせにいく癖がありました。その癖をピアノの音一個一個に当てはまっているように使ってくれたり、『ここはもっとギリギリまで攻めて、緩急も使おう』と表現の幅を広げてくれている感じです」

世界ユニバーシティー冬季大会で金メダルを獲得した住吉りをん
藤原 慎也

この記事を書いた人

藤原 慎也 (ふじわら・しんや)

全国紙で5年間の勤務を経て、2014年に入社。名古屋でプロ野球中日を取材。2016年末に東京運動部へ異動し、フィギュアスケート、体操、パラスポーツを担当。だんじり祭りで有名な岸和田市育ち。