フィギュアスケート男子で2014年ソチ、2018年平昌冬季オリンピック2連覇の羽生結弦さん（31）が、東日本大震災から15年を迎える2026年3月に宮城県利府町のセキスイハイムスーパーアリーナでアイスショー「羽生結弦　notte stellata」に出演することが決まった。プロ転向後の2023年から4年連続の開催。主催する日本テレビ、BS日テレが11日に発表した。

　3月7日（土）8日（日）9日（月）の3公演で、いずれも公演時間は約2時間を予定。羽生さん以外の出演者は順次、公式サイトで発表する。

羽生結弦さんのコメント

－「羽生結弦notte stellata 2026」開催にあたって
僕らの演技している最中だけでも、ノッテステラータというものを見てくださっている最中だけでも希望を感じてほしい。そのきっかけになりたいっていうのがノッテステラータには込められています。
仲間のスケーターと共に、国籍も超えて、一つの輪となって一つの希望を生み出していけたらと思っています。

－東日本大震災から１５年を迎える年の開催について
東日本大震災の後に生まれた子どもたちや、東日本大震災の時に記憶がないくらい小さい子どもたちにも、 震災が大変だったということや震災があったからこそ学べたことを伝えていくことの意義を感じています。

　「notte stellata」はイタリア語で「満天の星」や「星降る夜」を意味し、羽生さんが平昌オリンピックのエキシビションで滑った楽曲の名前。地元仙台で震災に見舞われた際、停電の夜に見た美しい星空に希望を感じたことから、ショーのタイトルとなった。

　地域への貢献と防災意識の向上にも取り組み、会場で防災グッズを販売。地元や被災した地方からのグルメや物販エリアも充実させてきた。主催者は「来場者がアイスショーを楽しむことで、震災や防災について考えるきっかけになることを目指している」と説明した。