仙台市太白区の屋内スポーツ施設「ゼビオアリーナ仙台」に通年型のスケートリンクが完成し、5日午前に開館記念セレモニーが開かれた。市はスポーツ用品販売大手のゼビオホールディングスと連携し、公式大会を実施できる国際規格のリンクを整備。バスケットボールの試合やコンサートの開催時は氷の上に断熱材を敷いて対応する、日本では珍しい仕様の多目的アリーナがお披露目された。
郡和子市長は式典で、市内にある青葉山公園の五色沼が日本フィギュアスケート発祥の地とされていることを紹介。「荒川静香さん、羽生結弦さんという2人の金メダリストを輩出し、また今も多くの選手の方が育っている。フィギュアスケートの聖地でも、長年関係者の皆様方からはアイススケートの練習環境が厳しいというお声を多くいただいてまいりましたが、このたびゼビオホールディングス株式会社様からのご寄付を受けて、国際規格のスケートリンクを有する、この仙台市アリーナが開館できますことを大変うれしく思います。世界に羽ばたいていく子どもたちが出てくることを心から期待しますとともに、アイスショーなどの開催を通じて、さらにフィギュアスケートの魅力の発信や、競技人口の拡大につなげてまいりたい」とあいさつした。
午後には記念イベントとしてアイスショーを開催。フィギュアスケートで仙台市にゆかりのある冬季オリンピック男子2連覇の羽生結弦さんや本田武史さん、鈴木明子さん、本郷理華さんが滑りを披露する。
