羽生結弦さん「春よ、来い」(清塚信也)に合わせた舞で祝う ゼビオアリーナ仙台開館に寄せる思い語る

ゼビオアリーナ仙台の開館記念アイスショーで演技する羽生結弦さん=7月5日、仙台市(撮影:植田千晶)

 仙台市太白区の屋内スポーツ施設「ゼビオアリーナ仙台」に通年型のスケートリンクが完成し、5日午後に開館記念アイスショーが行われた。フィギュアスケートで仙台市にゆかりのある冬季オリンピック男子2連覇の羽生結弦さんや本田武史さん、鈴木明子さん、本郷理華さんが出演し、それぞれにソロでプログラムを披露。羽生さんは「春よ、来い」(清塚信也)の音楽に合わせてしっとりと滑り、大歓声に包まれた。

 演技後に場内アナウンサーが「皆さん、もうちょっと拍手してみましょうか?」と促すと、観客のアンコールの求めに応じて再び氷上へ。腕を突き上げて「Let Me Entertain You」を演じ、万雷の拍手を浴びた。

 演技に先立って場内に流れた映像で、羽生さんは「新しいアイスアリーナが仙台にできるということで、僕自身もこれからどんどん、仙台のフィギュアスケーターもたくさん練習して、うまくなっていくことを願って、このショーに参加させてもらいました。未来をどう描くかはその子たち次第ですが、また仙台市からオリンピックを夢見て、オリンピックの金メダルを夢見て、これからも頑張ってほしいと願っています。新しいアリーナを皆さんの空気で感じながら、スケートをたくさん楽しみながら感じて帰ってくれたらうれしいと思います」とあいさつした。

井上 将志

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井上 将志 (いのうえ・まさし)

2003年共同通信入社。名古屋でプロ野球中日、フィギュアスケート、本社運動部でフィギュア、体操、東京五輪組織委員会を中心に担当。五輪は10年バンクーバーから夏冬計7大会を取材した。ジュネーブ支局時代は欧州を中心に世界各地をカバー。東京都出身。