フィギュアスケートのペアで日本勢初の五輪金メダルの快挙から約2カ月。三浦璃来(みうら・りく)、木原龍一(きはら・りゅういち)組(木下グループ)が全盛期に引退する決断を下した。33歳の木原は腰に古傷を抱え、24歳の三浦も左肩の脱臼が癖になっている。体は悲鳴を上げており、2人は交流サイト(SNS)に「やり切ったという気持ちでいっぱいで、悔いはありません」と率直な心境をつづった。
木原は2019年夏のコンビ結成後「フィギュア以外の時間はほとんどなかった」と振り返ったことがある。練習拠点のカナダで7シーズン、心身とも限界まで追い込んだ。「少しでも見てしまうと時間を取られる」(木原)と、試合前は数週間単位でスマートフォンを手にしなかったというほど競技に集中した。
23年に世界選手権を初制覇したが、同年夏には木原が腰椎分離症と診断されるなど、ここ数年はけがに苦しめられた。女性を持ち上げるリフト、放り投げるツイストリフトやスロージャンプといった技が負荷が大きい。2人は五輪後、仲の良い選手らには引退の意向を伝えていた。
日本の弱点と言われ続けた種目で、シニアの日本勢で男子の羽生結弦(はにゅう・ゆづる)以来の主要大会(五輪、世界選手権、グランプリ・ファイナル、四大陸選手権)全制覇を成し遂げた。三浦が「(9歳上の)木原選手が引退する時は私も引退する時」と話していたように、完全燃焼した「りくりゅう」が勝負の銀盤を去る。











