アイスダンスの田中梓沙、西山真瑚組(オリエンタルバイオ)の連載コラム「あずしん」の第3回。ともにシングルから転向した2人が、日本ではまだなじみが薄く、一見しただけでは分からないアイスダンスの難しさから奥深さまで、結成から2シーズンを走り抜けた実体験を踏まえてお伝えします。
―二人とも高校に入ってからアイスダンスの練習を始めました。最初に感じた大きな違いはどこでしたか。
西山「やはりスケート靴です。まずブレード(刃)が短い。シングルやペアはジャンプがあるので、トーと呼ばれるブレード先端部分のギザギザしているところが大きくなっていたり、ブレードそのものが長くなっています。しかし、アイスダンスでは2人のブレードが当たらないようにするために、足裏くらいの長さしかありません」
