【第3回・あずしん アイスダンスで五輪へ】トップ選手、氷のタッチが「リニア」 アイスダンスの難しさ、奥深さとは

四大陸選手権 田中梓沙と西山真瑚 あずしん

 アイスダンスの田中梓沙、西山真瑚組(オリエンタルバイオ)の連載コラム「あずしん」の第3回。ともにシングルから転向した2人が、日本ではまだなじみが薄く、一見しただけでは分からないアイスダンスの難しさから奥深さまで、結成から2シーズンを走り抜けた実体験を踏まえてお伝えします。

 ―二人とも高校に入ってからアイスダンスの練習を始めました。最初に感じた大きな違いはどこでしたか。
 西山「やはりスケート靴です。まずブレード(刃)が短い。シングルやペアはジャンプがあるので、トーと呼ばれるブレード先端部分のギザギザしているところが大きくなっていたり、ブレードそのものが長くなっています。しかし、アイスダンスでは2人のブレードが当たらないようにするために、足裏くらいの長さしかありません」

四大陸選手権 田中梓沙 西山真瑚 あずしん
藤原 慎也

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藤原 慎也 (ふじわら・しんや)

全国紙で5年間の勤務を経て、2014年に入社。名古屋でプロ野球中日を取材。2016年末に東京運動部へ異動し、フィギュアスケート、体操、パラスポーツを担当。だんじり祭りで有名な岸和田市育ち。