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2026.04.07

挑戦楽しむ坂本花織、練習熱心な千葉百音、シニアの覚悟感じた中井亜美 ダンサー、振付家の小㞍健太さんが見た選手の姿 【中】

小㞍健太さん(撮影:森原龍介)

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 およそ10年にわたり、日本代表選手の表現トレーニングに携わってきたダンサーで振付家の小㞍健太さん。これまでさまざまな選手に指導をしてきた。今年2月に開かれたミラノ・コルティナオリンピックの代表選手にはどんな印象を持ち、アドバイスをしてきたのだろうか。(取材は2026年1月末に行いました)

坂本花織への提案

 ―今回オリンピックに行っている選手はシングルで6人がいますが、この選手はこういう特徴があると、記憶に残っている選手はいますか?

 「坂本花織さんは本当に気さくでまっすぐな印象があります。印象に残っているエピソードがあるのですが、当時彼女は高校生で、通っていた神戸野田高校のダンス部に指導に伺った際、校門まで走ってあいさつに来てくれたんです。その姿がとても印象に残っています。その直後に、初めてオリンピック代表に選ばれました。明るくて動じない。何かに取り組むときも、恥ずかしがりながらも、必ず挑戦してみるんですよ。スポンジのようにどんどん吸収していく姿を見て、この選手はすごく伸びるだろうなと感じていました」

GPファイナル女子SP 『Baby, God Bless You』の演技する坂本花織=2023年12月、北京(共同)

 「もちろん大きなプレッシャーもあったと思いますが、ダンスの動きも、やってごらんって伝えると、しっかり取り組むんですよ。転んで、周りが笑っても、『できなかったー!もう1回』と挑戦することを楽しんでしまうところが彼女の強さだと思います。そして何より、彼女のスピード感は圧倒的で、本当にダイナミックです」

 「2023-2024のシーズンに『Baby, God Bless You』を滑ることになった時、手の動きをもっときれいにしたいと話していました。いろいろな方法で指先まで意識してみようという話の中で、『じゃあマニキュアを塗ってみようか』なんて、ちょっと面白い提案もしました(笑)。こういう対話ができるのも楽しいところで、いろんなアイデアを交換できるのがいいですね」

 ―中井亜美さんにはシニアになって何か助言したことはありましたか?

前山 千尋

この記事を書いた人

前山 千尋 (まえやま・ちひろ)

デジタルコンテンツ部記者。2007年入社。青森、京都支局を経て、文化部で美術や建築、教育、ジェンダー問題などを担当してきた。山梨県出身。

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