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2025.11.20

友野一希、スケートアメリカで驚いた演技前「ハイタッチ」 黒い革手袋の右手を差し出した平池大人コーチの思いとは

 男子SPに臨む友野一希(右)をタッチして送り出す平池大人コーチ=11月14日、ヘルシンキ(撮影:福馬真吾)

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 11月14日に米レークプラシッドで行われたフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦、スケートアメリカの男子ショートプログラム(SP)。平池大人コーチ(47)は「今日はハイタッチな」と右手を掲げ、友野一希(27)=第一住建グループ=をリンク中央へ送り出した。その手に着用していたのは手のひらが所々破れた黒の革手袋。今季を集大成と位置付ける友野にとって、現役最後かもしれないGPシリーズ。師の何げない所作にはまな弟子も知らない隠された思いがあった。

平池大人コーチの革手袋
藤原 慎也

この記事を書いた人

藤原 慎也 (ふじわら・しんや)

全国紙で5年間の勤務を経て、2014年に入社。名古屋でプロ野球中日を取材。2016年末に東京運動部へ異動し、フィギュアスケート、体操、パラスポーツを担当。だんじり祭りで有名な岸和田市育ち。

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