フィギュアスケート女子で2010年バンクーバー冬季五輪銀メダルの浅田真央さん(34)が12日、「木下MAOアカデミー」の設立を発表した。拠点は自身のプロデュースで昨年11月に完成した東京都立川市の「MAO RINK」。8月1日に開校し、5~9歳の経験者約10人を直接指導する。東京都内で開かれた記者会見では〝真央ちゃん節〟も織り交ぜながら、コーチ業の本格始動に向け「世界に羽ばたいていってもらえるようなスケーターを育てたい」と夢を描いた。
浅田さんの記者会見全文は次の通り。
浅田さんとアカデミーを共同で立ち上げた木下グループ(東京都)の木下直哉代表取締役社長兼グループCEOがステージに登場し、トークセッションがスタートした。
木下社長「私が真央ちゃんに初めてお会いしたのが20年ほど前。2005年かな。トリノオリンピックが始まるという前の年にあるテレビ局でジャパン・オープンを立ち上げますよということの記者発表の時にお話しさせていただいたんですよ。そのときの真央ちゃんから、今日も先ほど言ってたんですけど、まあ大きくなりましたね(笑)」
浅田さん「そうですね、はい(笑)」
木下社長「今回のこのアカデミーを立ち上げたのは、真央ちゃんのフィギュアに対する思いというのが、やはりあのときの情熱と全く変わっていない。当社としても、いろんなアカデミー事業でフィギュアだったり、卓球だったりいろんなことをやっています。その思いと、実際に選手を育てたいという真央ちゃんの思いが一致しまして、是非それでしたら一緒にやろうということで、真央ちゃんとこのような『木下MAOアカデミー』を立ち上げることになりました。これから次の次の次くらいのオリンピックに出られる選手を育てていければなと思っています」
浅田さん「本日を迎えられましたのも、木下代表はじめ、木下グループのみなさまのご支援、ご尽力があったからだと思っています。心より感謝申し上げます。そして、私は指導者として新たな一歩を踏み出します。今後はスケーター一人一人と向き合い、丁寧に指導していきたいと思います。本日はどうぞよろしくお願いいたします」
