インタビュー

2026.07.19

ライバル羽生結弦さんとの戦いを回顧 大好きな日本「若いスケーターへ知識を伝えたい」

撮影:品川絵里 デザイン:中川浩太朗

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 フィギュアスケート男子で2011~13年に世界選手権を3連覇したパトリック・チャンさんが6月、バンクーバーで共同通信のインタビューに応じた。チャンさんは香港にルーツを持ち、サッカーのワールドカップに合わせてバンクーバーで開かれた中国系カナダ人アスリートの活躍を紹介する企画展では、その功績を振り返る展示もあった。チャンさんはバンクーバーで開催された10年冬季五輪に初出場して5位。金メダル候補として臨んだ14年ソチ五輪では羽生結弦さんに及ばず銀メダルだった。「失望の結果を受け入れるまで数年かかったが、今は銀メダルを本当にうれしいと思っている」と回顧した。2回続きの2回目です。

ソチ五輪、自分自身について深く考えるきっかけに

 ―ソチ五輪からおよそ10年が経ちました。当時は金メダルへの期待も大きかったと思います。今振り返っていかがですか。

 「そうですね、もう12年前になりますね。ソチは自分が頂点に立って金メダルを取るはずだった舞台でした。残念ながら、それは叶いませんでした。本当に偉大なスケーター、素晴らしい競争相手である(羽生)結弦に負けました」

 「あの結果を受け入れるまでには、かなり時間がかかりました。でも、それがスポーツですよね。自分でコントロールできることにも限界がありますし、どれだけ準備しても、オリンピックのプレッシャーの中ではすべてがうまくいくとは限らない。自分にとって大きな学びでしたし、自分自身について深く考えるきっかけになりました。『自分はなぜ滑っているのか』という問いに向き合わされました。それまではオリンピックで金メダルを取ることばかりに意識が向いていました」

 ソチ冬季オリンピックフィギュアスケート男子で金メダルを獲得した羽生結弦。左は銀のパトリック・チャン、右は銅のデニス・テン=2014年2月、ソチ(共同)
品川 絵里

この記事を書いた人

品川 絵里 (しながわ・えり)

2018年に入社し、大分支局を経て20年から東京、大阪、名古屋でスポーツを取材。名古屋ではプロ野球中日、フィギュアスケートなどを担当した。2025年12月から本社・運動部。中高は創作ダンス部で、趣味は宝塚歌劇やミュージカル、中韓ドラマの鑑賞。

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