連載

2026.04.24

ペア競技に変革をもたらしたりくりゅう 独自のスタイルを創造、発明した【引退発表後②】

 ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケートペア・フリーの演技を終え、抱き合う三浦璃来(右)、木原龍一組=2月、イタリア・ミラノ(共同)

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 ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのフィギュアスケートのペアで日本勢初の金メダルを獲得した三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)。新たな歴史をつくった2人を長年、指導してきたメインコーチのブルーノ・マルコット氏のインタビュー連載第8回目はりくりゅうが17日に引退発表を受けた内容となりました。2019年夏の「りくりゅう」結成から全ての歩みを見てきた名将が、惜しまれつつ現役生活を退いた2人について熱く語りました。2回続きでお送りします。(2回続きの2回目)

 ※インタビューは4月17日に実施

 ―さまざまな思い出があると思いますが、いま特に何を思い出しますか。

 「もちろん今年のオリンピック個人戦のフリーは当然ながら鮮明に記憶に残っていますが、私にとっての最高の思い出は特定の一つの出来事ではなく、リンクで毎日彼らを指導していたことですね。私にとって最高の思い出はリンクまで歩いて行って彼らにあいさつをする、そんな日常的なことなんです。一日の始まりを共にし、ただ一緒に多くの時間を過ごそうとすること。そんな日々の積み重ねなんです。私が一番恋しくなるのはそこだと思います。私が恋しくなるのは競技そのものではなく、毎日彼らに会い、毎日彼らをより良くするための方法を探し、毎日最高のコーチになるために挑戦することですよ。彼らとの最高の思い出はその『旅』、つまり練習そのものです」 

吉田 学史

この記事を書いた人

吉田 学史 (よしだ・たかふみ)

2006年共同通信入社。仙台などの支社局で警察や行政を担当し、12年から大阪運動部でスポーツ取材を始めた。2014年12月に本社運動部へ異動して水泳、テニス、フィギュアスケートを担当し、五輪は2016年から夏冬計4大会を取材した。2022年4月からジュネーブ支局で国際オリンピック委員会や五輪の準備状況を追う。東京都出身。

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