アイスショー

2026.07.15

今季は13作、村元哉中さんの振り付けの流儀 高橋大輔さんが語るプロデューサー業、小林宏一さんとの巡り会い PIWスペシャルトークショー

『プリンスアイスワールド2026-2027 THE REVUE ON ICE 横浜公演』トークショー=4日、東京都内

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 7月17日~20日に行われるアイスショー「プリンスアイスワールド2026-2027 THE REVUE ON ICE 横浜公演」のスペシャルトークショーが7月4日、開かれた。司会をPIW公式アンバサダーの町田樹さんが務め、ゲストに「かなだい」こと、村元哉中さん、高橋大輔さん組、PIWチームの小林宏一さんが登場した。アイスダンスのカップルのコミュニケーションの取り方から、今季13プログラムを手がける村元さんの振り付けの流儀、旧知の高橋さんと小林さんの出会いまで話題は多岐にわたった。イベントの一部をお伝えします。

二人のコンディション、どう上げていく?

 トークの冒頭では、町田さんがアイスショーの歴史をひもとき、レビュー形式となった今年のプリンスアイスワールドの見どころを小林さんに質問。例年通り春から、新作の練習を重ね、2025-2026シーズンの公演を挟みながらショーをつくっていく苦労も明かした。その後、町田さんは今回新作を披露することを明かした「かなだい」に、最近話題が集まっているアイスダンスのカップルのコンディションのつくり方を聞いた。

『プリンスアイスワールド2026-2027 THE REVUE ON ICE 横浜公演』トークショーで話す村元哉中さん(左)と高橋大輔さん=7月4日、東京都内

 町田「私はですね、もともとシングルスケーターだったわけですけれども、私個人のこの身体、我が身をコンディショニングしてベストを尽くすだけでも大変でした。アイスダンサーって2人で一つの演技をして、二人三脚、一心同体にならねばアイスダンサーの演技って成り立たないと思うんですけれども、実際にはいつでもそうあれるわけじゃないですよね。お二人の体調も日によって違いますし、多分メンタルとかモチベーションも常にシンクロをしているわけじゃないと思います。そのあたり、2人の気持ちを合わせたり、コンディションを合わせるときのコツだとか、工夫していることってあるんですか」

 高橋「えぇ~?」

 町田「僕は自分の体だけでも本当に苦労したんですけど、相手のことも思わなきゃいけないって大変じゃないですか」

 高橋「でも逆に、一回信頼関係を作っちゃったら頼るっていう。上がらないときは、勝手に上がってくれたり、ついていったりするので、自分で上げようと思わずに、一緒にやったら上がるかなみたいなところは、ちょっと俺は…どう?(村元に)」

 村元「結構相手のことを知ろうとするというか、相手の性格だったりとか。まず大ちゃんだったら大ちゃんのことを知ろうというところから始まって。シンプルなんですが、今日はあまり体調が良くないからと先に伝えたり。あとはその時の空気感を感じ取って、今日大ちゃんが元気ないなと思ったら、こちらがレベルを下げたりとか、あえて上げてついてきてもらうとか、結構コミュニケーションというところをこのアイスダンスを通して、私は大事だなっていうのを感じます」

 町田「なるほど。相手がいるから自分もチアアップされるっていうか」

 村元「そうですね」

 高橋「僕も最初始めた時は自分でちゃんとしなきゃとか思っていたことが多くて。それが結構ストレスというか、逆に上がらなくなってきたりするから、結果を任せたら、勝手に空気感が作られていくので、一人で考えるより投げかけるのが一番ベストだなとやってみて感じました。ダメなときはダメだから(笑)」

 町田「人間だからね」

 高橋「今となれば1人でパフォーマンスする方が大変です。自分次第なんで、上がりきらないってこともあったりするけど、絶対に人がいると(気持ちが)上がるからっていうのはありますね」

 町田「なるほど。私も実はチアダンスをちょっと挑戦してみたことがあって」

 一同「えぇ!?」

 町田「あれって『へーい!がんばっていこうぜー!』みたいな声かけるじゃないですか。もう勝手に上がっていきますよね。『へい!いくよ!』みたいな声かけると、相手に対して応援したり、いくよ!って活気づけたりする言葉が結局自分に返ってきて、自分も活性化される気がして。自分のためっていうよりも相手がいるから、しんどくても頑張らなきゃとか。 相手がいるからより頑張れるっていうのはあるかもしれないですね」

 高橋「ここ2人だと、2人の時もそうですけど、プリンスとかもメンバーがいるから、たぶん…。1人ってすごいなって思わない?」

 町田「そうですよね、キャストも20数名いるわけですけれども、やっぱり伝播していきますかね」

 小林「そうですね。いつもショーの本番前に円陣組んで『いくぞー!』っていうので、やっぱり奮い立たせるっていうのはやっぱりありますね」

村元哉中さんの振り付け方法

NHK杯アイスダンスのフリーを演技する村元哉中、高橋大輔組=2020年11月、東和薬品ラクタブドーム

 続いて、クリエーターとしての「かなだい」の姿に焦点を当て、町田さんのトークは続き...

 町田「村元さんはですね、振付師として今すごくお忙しいですよね。先ほど聞いたところによると、今季のプログラムは13作ですか」

 (会場拍手)

 町田「大変ですけれども。どうですか?振付師」

 村元「楽しいですね。本当に私、振付師として自分がやっている姿は、現役の時はなかったので。まさかこのように、たくさんのスケーターの振り付けに携わることができているとは思っていなかったんですけど、いざやってみると、本当に楽しくて、クリエーションという中で、達成感というか、さらにスケートの魅力にハマっている感じがします」

 町田「例えば、いろんなつくり方があると思うんですけど、どんな手法でつくるんですか。一つのプログラムができるまでを、パパッと。ハイライトを」

 村元「ハイライトは『振り付けしてほしいです!』と選手から」

 (会場笑い)

 村元「『ありがとうございます!』っていう感じで。(会場笑い)『どんな曲がいいですか?』とか、まず曲決めから始まって」

 町田「ここからもうコミュニケーション。こっちからこれでとか?」

 村元「選手の方から『こういう曲をしたいです』っていう時もあれば、選手が『全然わからないので決めてほしいです』って言われるので、何曲も投げて、まずそこで選手とのコミュニケーションから始まって、テーマとか曲が決まりました。そこから、曲の編集をするんですけど、基本私が曲を編集して『どうですか』って、そこで曲を投げて『じゃあこれでいきましょう』。で、氷の振り付けが始まる前に、曲の流れとか、エレメンツをどこに、どの技をここのプログラムで入れるっていうのを自分の中で決めて、当日振り付け始まるときには、それをベースにゼロからスケーターの動きを見てつくっていくって感じです」

『プリンスアイスワールド2026-2027 THE REVUE ON ICE 横浜公演』トークショーで司会をする町田樹さん=7月4日、東京都内

 町田「私も細々と振り付けをやってるんですけど。(会場笑い)私は事前に徹底的に考えて行くんです。私はその場で即興で下ろしてくるっていう自信が全くないんですよ。恐怖はないですか?」

 村元「あります、あります。でも逆に、最初の方は結構動きを自分の中でつくって持って行った時もあったんですけど、持って行った、自分の中でクリエイトした動きがその選手に合わなくて、どうしようってなった時の、パニックした時だったんですね。それ以降は考えないようになって。その場で、こういう動きを入れたいとかはあったら頭の中に入れるんですけど、基本はその場で考えたりするので。つくっていく方がうまくいかなかった時があって、その場で考えたりしています」

 町田「だいたいショート2分40秒ですけど、どれぐらいかかります?2日ぐらいですか」

 村元「ショートの場合は大体3日。2日で終わって3日間で全部通して手直しする感じで。フリーも3日、4日あればできるんですけど、やっぱりシーズン通して手直しとかはやったりしていますね」

 町田「なるほど。ステップのレベルの要件も複雑じゃないですか。ブラケット何個入れるのか、ターンの方向とか」

 村元「そうなんです。もうすごい難しくて」

 町田「どんどん慣れていくんでしょうね。きっと」

 村元「慣れていくのもあるんですけど、結構音ハメがすごい好きなので、全然うまくいかない時もあるので、紙に左と右、レフト、ライト、書いて、ターン全部書いて、これやった、やったってもう紙に書いています」

 町田「私も最後フィリップ・ミルズさんという、アメリカの振付師に『火の鳥』とかお願いしていたんですけど、彼も同じことやっていました。紙に書いてこれオッケー、オッケーみたいな。確認していました。たぶんこれからどんどんね、依頼が舞い込んでくると思いますのでご活躍をお祈りしております」

山本草太選手、三浦佳生選手のプログラム

四大陸フィギュア 男子SPで首位に立った高橋大輔=台北(共同)

 今回のトークの中では、プリンスアイスワールドにも登場し、村元さんが今期手がけた山本草太選手、三浦佳生選手のプログラムについても言及が...。

 村元「山本草太選手のショートは、高橋大輔さん選曲で振り付けたプログラムなんですが、『Tombeau de Vivaldi』といって、ビバルディのクラシックなきれいな曲、プラスすごい現代的な曲が混ざった、かっこいい、ちょっとダークな感じの世界観になっているんですけど。それも山本草太選手のスケーティングの魅力だったり、新しい一面を引き出したいという感じで振り付けました。とっても難しい曲なんですけど、すごく山本選手に合っているなっていうのはあるので」

 町田「意外と電子音が効果ありです」

 村元「そうですね。結構音取りというか音ハメの振り付けも、後半になってすごい体力が必要なプログラムで。草太選手がシーズン通してどういうふうに自分なりに進化させていくか、すごく楽しみです」

 町田「その新作ショートプログラム、もしかしたらプリンスで見られるかもということですね」

 村元「たぶん見られると思います。三浦選手は、本人が高橋大輔選手の時のマンボメドレーをやりたいという意向で、私なりにいろんな『マンボ』の曲を探したんですが、やっぱり大ちゃんが使っている曲がかっこいいですよね。本人に『いろんな曲を聞いたんだけど、大ちゃんの一番最初の出だしの曲を使うのは大丈夫?プレッシャーにならない?』って聞いたんですけど『いや大丈夫です』って」

 (会場笑い)

 町田「そのあたりね。ザ・男ですからね、彼は」

 村元「さすが佳生くん!と思って。『もう全然大丈夫です』って言っているから、じゃあ使おうと。後半はちょっとノリノリの『マンボ』にしたんですけど、この振り付けも、私もすごい大好きなプログラムなので。それこそシェイリン(・ボーン)振り付けで、代表的なプログラムじゃないですか。もうプレッシャーというか、どうしようと思ったんですが。でも楽しんで、それこそ大ちゃんのオマージュといいますか、絶対、似たようなプログラムをつくりたくないというのが自分の中にあったんですけど、振り付けていると、大ちゃんがここに(自身の肩あたりを指さし)いるんですよ」

(会場笑い)

 村元「でも、それこそ佳生くんにも『大ちゃんを意識して滑ってほしい』って言って練習の時からすごい、こんな佳生くん見たことないっていうくらい、すごい楽しそうに滑ってくれて。これも今回きっと見れると思うので、ぜひ佳生くんの『マンボ』の世界観を楽しんでほしいなと思います」

 町田「私、ドリームオンアイスのオンエアを見ましてね、三浦さんは『マンボ』なんだと。大ちゃんの傑作の『マンボ』なんだと見たんですけれども。冒頭、高橋さんのショートの『マンボ』結構そのまんまじゃないかなって、あれを引用したのかなって思って、さっき楽屋で『あれ最初やっぱり引用ですか?オマージュですか?』って聞いたら『いや、似るの嫌だからあえて見ずに振り付けたんです』って。でもかなりシンクロしていて」

 村元「本当に見ないで、つくり終わったあとぐらいに佳生くんと一緒に見て。『大丈夫だよね、似てないよね?』ってちゃんとそこもチェックしました」

 (会場笑い)

 町田「でも最初のところは高橋さんだなと思ったんですけど、私個人の感想ですけど」

 村元「でもそれはいいことだと思います」

 町田「高橋さん、かつての自分の演目を後輩が滑る、いかがですか」

 高橋「僕の曲でもないし…」

 (会場笑い)

 高橋「誰が滑ってもいいと思うんですけど、それで僕のような『マンボ』みたいなのを滑りたいって言ってくれることは、すごいうれしいですよね。なんて言うんだろうな。いや俺なんかじゃなくて、みたいな。もっともっと、どんどんなんかね、すてきなものに仕上げていってくれることがうれしいなと思いますけどね。佳生くんらしい『マンボ』で、『あ、佳生くんだな、マンボは』っていうぐらいなものをね、これから見せてくれることを僕は楽しみにしております」

 町田「楽しみですね。山本草太選手はプリンスアイスワールドの前半、7月17日から18日にご出演されて、三浦さんは後半ですね、19日から20日ということになっております」

高橋大輔さん、チョイスしていくことが好き

滑走屋・松山合宿 高橋 大輔さん

 町田さんの質問は、そして高橋さんが座長として引っ張ってきたアイスショーの醍醐味についてへと広がって、高橋さんのプロデューサーとしての「顔」に迫りました。

 高橋「僕がつくっているのは、滑走屋のみで、あとは座長っていうのもあるんですけど。座長に関しては、自分を座長だと思わないというか(笑)。一緒にみんなと頑張りたいという気持ちがすごくあるので、それを全面に。みんなに頼り切るというところを心掛けているというか、そちらが自分の性に合うので、そういうつもりでいつもやっています」

 「滑走屋に関しては、プロデュースといったところで決めなきゃいけないことがすごく多いので、現場に入ったらあとはスケーターにおまかせなんですけど、それまでに何ができるかっていうところをすごく考えているかな」

 町田「コンセプトとか、衣装とか?」

 高橋「コンセプト、衣装もそうですし、それこそ滑走屋ならご飯はどんな感じかとか(笑)。ケータリングした方がいいのか、お弁当にした方がいいのかとか。あとはリンクの稽古のスケジューリングだったりとか。そうですね…まずは席をいくらにするかとか」

(会場笑い)

 町田「プロデューサー業ですね」

 高橋「基本プロデューサーがほとんどで。衣装をいくらかけられるのかとか、ご飯にいくらかけられるのかとか、稽古期間をどれくらい取れるのかとか、キャストをどのメンバーにするかとか…。そこの前準備がめちゃくちゃ大変ですね。その分面白いんですけど」

 高橋「あと一番大変なのは、自分の理想と現実でできることの折り合いをどこでつけるか。譲れる部分と譲れない部分を、自分の中でちゃんと判断しないと、中途半端なものになっちゃうので。そこをちゃんと自分で分かっているのかっていうのを自己判断するっていうのが一番難しいかも(しれない)」

 町田「高橋さんは競技者の時から自作自演をしたり、他のスケーターに振り付けをしたり、シングルスケーターに振り付けをしたりといこともあって、例えば、アイスダンスとかシングル演技の振り付けは、なんとなく我々イメージはできると思うんですよ。だけど、群舞をつくるって言語がまた違うので、イメージが湧くものですか」

 高橋「僕は振り付けっていうのは、基本的に絶対しないっていう(笑)」

 町田「していないんですか?」

 高橋「してないですね。振り付けは絶対せずに、お手伝いとかでブラッシュアップとかの、どういう雰囲気でもうちょっとやってみたらとかっていうのはやるんですけど、そっちにすごく近くて。出来上がったものをどう組み合わせていくかっていう。そこで見て、どうかな、これこっちかなとか。滑走屋に関しては振りをフロアでもらったものを、どう氷に落としていくか、これがかっこいいとか。あとは、やりにくいけどできるだろう、とか」

(会場笑い)

 高橋「『やって!』みたいな(笑)ところだったり。たくさんあるものの中からチョイスしていくっていう感じで、振り付けは何もない中でつくり上げていくっていうものだと思うんですけど、色んなものから選ぶのがすごく好きなので」

 町田「ゼロからクリエイトするっていうのはプロデューサー業の方が?」

 高橋「そうですね。人がいてそれを選ぶとか、そっちの方がめちゃくちゃ想像が膨らんでくるっていう部分もあって、色を足していく感じですね」

 村元「私が振り付けしたプログラムも、時間あるときに手直ししてほしいって声をかけたりするんですけど、やっぱり1から100という色をつけてくれるのは、すごい上手だなというか、すごい力で、センスがありますね」

 町田「数々の国内外のアイスショー出演されているから、プリンスアイスワールド含め、いろんなものを吸収して、その成果が今生きているって感じですよね」

 高橋「そうですね。いろんなショーを出させていただきましたし、スケート以外も違うこともやらせていただいた中で、やっぱりそこでかなりヒントを得て、得た物が今の自分の中にいると思うので。全くなくてやれと言われたらできない。やっぱりいろんなものを吸収してみることがすごく大事だなというのは感じていますね」

高橋大輔さんと小林宏一さんの出会い

『プリンスアイスワールド2026-2027 THE REVUE ON ICE 横浜公演』トークショーで話す小林宏一さん=7月4日、東京都内

 4人のトーク終了後の質疑の中では、子ども時代から知る高橋さんと小林さんのジュニア時代のエピソードについての質問も。30年近くの前の懐かしいエピソードが飛び出しました。

 町田「これが意外に多かったんですけど、高橋さんと小林さんが同級生で同じ世代ということで、ジュニア時代のエピソードというお声も頂いておりますが、何か一つ面白いエピソードが何かありましたら」

 小林「これでも多分、時間内じゃ語れないですね」

 町田「じゃあ別企画を…今ちょっと軽く一つだけ」

 小林「たぶん初めて会ったのが、小6のノービスの大会」

 町田「ジュニアの前のクラスですね」

 高橋「JOCのやつですね。ノービスの前の。そこで初めて。僕は見かけた」

 (会場笑い)

 高橋「彼が2番とかで、僕が5番とか6番とかで」

 小林「すごい時代ですよね、考えられない。で、大輔はもう1年残ったんだよね。僕は残れなくて、中学1年でジュニアに上がって。大輔は小6でノービス優勝して、その次の年の強化合宿で一緒になって。そこでも別に仲良くしゃべるわけもなく、お互いにすごく微妙な距離感があって」

 高橋「西と東であまり関わりがなかったというのもあって」

 小林「昔って試合が頻繁にあるわけではないので。その強化合宿、野辺山の強化合宿でジャパンTシャツが必要だと。カメラの前でミズノの。ないよそんなもん、みたいになって」

 高橋「発表会で」

 小林「どうしようと思って。『ねえねえ、Tシャツ持ってない?』っていう初めての会話」

 (会場笑い)

 小林「で、大輔くん『もう持ってるけど…』って。で借りて、そこからちょっとずつ…じゃないね、それでまた1年くらいあいたもんね。で『Tシャツありがとう』って次の年に洗って返して」

 町田「1年後に」

 小林「そうです。その年の全日本ジュニアで4番とかに入って、クロアチアの大会、海外試合。そっから距離がギューン!と縮まってから、もうずっと、全日本ジュニアで毎年会って。中3からは国体とか、全ジュニ、インターハイとかも全部一緒だったので。そこからですね、ずっと一緒にいましたね」

小林宏一さんが聞いた「現役復帰」の告白

『プリンスアイスワールド2026-2027 THE REVUE ON ICE 横浜公演』トークショー=7月4日、東京都内

 町田「明らかに今の話っぷりだと高橋さん、Tシャツ貸したくなさそうだった」

 (会場笑い)

 高橋「そうですね…。貸す…貸すのにびっくりしちゃって。知らない人にTシャツ貸してって言われるんですよ」

 (会場笑い)

 高橋「びっくりしたから、いいよって貸しちゃったんですけど、それがなかったら仲良くなれなかったので、宏一くんに感謝かなとは思いますね。声をかけてくれて」

 小林「相当僕の勢いも強かったね」

 高橋「強かった本当に」

 小林「『Tシャツ貸してくれる!?』みたいな」

 町田「長いですね。っていうことはもう20年以上になりますよね」

 小林「27年。もう30年近いですよね」

 (会場笑い)

 町田「こうして未だに共演している姿が見られると」

 高橋「こういうことになるとは思わなかったね」

 小林「思わなかったよ~(笑)。僕の方が先に引退して、その次に(高橋が)引退した後に、大阪に行った時に『ちょっと話があるんだけど』って。『何?改まって』って。二人とも酒を飲みながら酔っ払いながら聞いたのが『ちょっと俺、現役復帰するね』」

 (会場笑い)

 小林「びっくりして。『マジで?すごいじゃん!』と。結構突発的に言われるんで、『頑張ってね』って言って。その第二の現役復帰の引退した後に、今度は神宮?千駄ケ谷のカフェみたいなところで、急に『俺、アイスダンスやる』って」

 (会場笑い)

 小林「えっ!?みたいな。もう2回目の現役復帰の時は二度見だったんですよ。えっ?みたいな。三度見くらい。どういうこと!?みたいな。で『パートナーとかは?』みたいに聞いたら『かなちゃん』。かなちゃんが、僕(の中では)、村上かなちゃん(村上佳菜子)」

 (会場笑い)

 小林「村上かなちゃんが!?すごい。もう完全にゼロからスタートするんだ、すごいなと思っていたら、その村元哉中ちゃんで『あ、そうだよね!』って。だからもう、帰り際にもう村上かなちゃんとはどうなるんだろうって」

 町田「最後までね」

 小林「(村上)かなちゃんって、思ってたっていう。で、復帰します。高橋大輔、アイスダンスで現役復帰!あれ?村元!哉中ちゃん、みたいな。そこで。『あー、なるほどね!』って。でも、びっくりが過ぎるので。でも、そこでね、ちゃんとああやって結果を残せるって、なかなかできることじゃないので。永遠の…同じ年ですけども、追っかけている存在だなっていうのは」

 町田「刺激を」

 小林「はい。すごいですね、やることが」

 町田「確かに、今思えば大胆ですよね」

 小林「大胆です。はい。氷艶とかでもね、セリフを覚えて歌ってみたいな、覚えられないですからね!」

 (会場笑い)

 高橋「覚えるよ、覚える」

 小林「無理無理無理、本当に」

 町田「舞台やられていますからね」

 (会場拍手)

 小林「だって、レッスン中もずっと、ブツブツブツブツ、ずーっともう『わかんない、わかんない』って、ずっと見ながらやって、みたいな。 でも、その僕よりも圧倒的に歌やって、滑って…もう、さすがにね」

 町田「ありがとうございました。この辺にしましょうか」

 (会場笑い)

公演概要

■プリンスアイスワールド2026-2027 THE REVUE ON ICE 横浜公演
【公演名】 プリンスアイスワールド2026-2027 THE REVUE ON ICE 横浜公演
【会 場】 KOSÉ新横浜スケートセンター(所在地:神奈川県横浜市港北区新横浜2-11)
【日 程】 2026年7月17日(金)~20日8月・祝)※4日間8公演
【時 間】 1回目11:30~14:00 / 2回目 16:00~18:30(開場は開演1時間前)
      ※7月17日(金)2回目はレイトショーのため 18:00~20:30
【構成・演出】 菅野こうめい
【出演者】 プリンスアイスワールドチーム
      ゲストスケーター
        全日程:荒川静香、鍵山優真、村元哉中&高橋大輔、織田信成、樋口新葉
        7/17・18:佐藤駿、中井亜美、山本草太
        7/19・20:三浦佳生、中田璃士、青木祐奈
        ※その他決まり次第発表
【チケット発売スケジュール】
 PIW友の会最速先行:終了
 SEIBU PRINCE CLUB会員先行・横浜市民割先行・プレイガイド先行:終了
 一般発売:5月25日(月)12:00より
【特設サイト】https://www.piw-official.com/yokohama
【公式SNS】X・Instagram・YouTube:@princeiceworld / TikTok:@piw_bm
【主 催】 西武メディア・コミュニケーションズ / テレビ神奈川
【後 援】 公益財団法人 日本スケート連盟、横浜市、神奈川新聞社、FMヨコハマ、文化放送
【企画・制作】西武メディア・コミュニケーションズ / tvkコミュニケーションズ

前山 千尋

この記事を書いた人

前山 千尋 (まえやま・ちひろ)

デジタルコンテンツ部記者。2007年入社。青森、京都支局を経て、文化部で美術や建築、教育、ジェンダー問題などを担当してきた。山梨県出身。

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