スケーターとコーチ「ハーフハーフ」 浅田真央さんが「木下MAOアカデミー」設立 

記者会見でコーチ業の本格始動を発表した浅田 真央さん=12日、東京都内

 フィギュアスケート女子で2010年バンクーバー冬季五輪銀メダルの浅田真央(あさだ・まお)さん(34)が12日、東京都内で記者会見し「木下MAOアカデミー」の設立を発表した。コーチ業の本格始動に向け「新たな一歩を踏み出す。スケーター一人一人と向き合い、丁寧に指導していきたい」と抱負を語った。
 拠点は自身のプロデュースで昨年11月に完成した東京都立川市の「MAO RINK」。8月1日の開校で、今後選考する5~9歳の経験者約10人を直接指導する。大会への同行も視野に入れ「地道に自分も成長しながら指導したい。夢は世界に羽ばたくスケーターを育てること」と話した。
 浅田さんは世界選手権を3度制し、17年に引退した。当面は「指導に全力集中する」と強調。アイスショーでの活動は一段落かと問われると「ハーフハーフ(半々)」と応じ、14年ソチ五輪後に進退を尋ねられた際の名文句で笑いを誘った。
 建設業や介護施設を展開する木下グループ(東京都)の支援を受け、初心者向けの「木下MAOクラブ」も開校する。同社にはペアで世界選手権覇者の三浦璃来(みうら・りく)、木原龍一(きはら・りゅういち)組や世界ジュニア女王の島田麻央(しまだ・まお)が所属し、木下アカデミー京都アイスアリーナでも選手を育成している。

 コーチ業の本格始動を発表した浅田真央さん=12日、東京都内

コーチ業の本格始動を発表した浅田真央さん=12日、東京都内

コーチ業の本格始動を発表した浅田真央さん=12日、東京都内

コーチ業の本格始動を発表した浅田真央さん=12日、東京都内

 記者会見でコーチ業の本格始動を発表し、笑顔を見せる浅田真央さん=12日、東京都内

対象・定員・条件

・対象年齢:5歳~小学校3年生まで(2025年4月1日時点)
・定員:10名(男女不問)
・対象者:フィギュアスケート経験者

選考方法

第一次選考:書類審査(応募期間:2025年6月12日(木)〜6月30日(月))
第二次選考:実技および面談(7月1日~7月中旬)
応募についての詳細は木下MAOアカデミーHPをご確認ください。

木下MAOアカデミーHPはこちら https://kinoshita-mao-academy.com/

藤原 慎也

この記事を書いた人

藤原 慎也 (ふじわら・しんや)

全国紙で5年間の勤務を経て、2014年に入社。名古屋でプロ野球中日を取材。2016年末に東京運動部へ異動し、フィギュアスケート、体操、パラスポーツを担当。だんじり祭りで有名な岸和田市育ち。