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2025.12.20

武器のスピード貫く 重圧振り払った三浦佳生

 男子フリー 演技する三浦佳生=国立代々木競技場

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 五輪代表争いで実質的に最後の1枠を争う立場。三浦は重圧を振り払うように「個性で武器」というスピードで勝負した。勢いのある滑りで冒頭から3種類の4回転ジャンプを成功。「この緊張感でばちっと決められて、これはいっただろうと思った」。信念を貫き、道を切り開いた。

 4回転ジャンプはループで3・60点、サルコーで3・88点の加点を引き出した。後半はジャンプが相次いで乱れたが、貯金が生きた。祈るように得点の結果を待ち、表彰台確保を確認すると笑みがはじけた。

 鍵山、佐藤はジュニア時代から切磋琢磨(せっさたくま)した盟友。9月にイタリアで行われた国際大会にそろって出場し、同じ国で行われる五輪へ「また3人で戻って来られるように頑張ろう」と誓い合った。先輩2人との約束を支えに今季序盤の不振からはい上がった三浦は「漫画、ドラマみたい。さらに上手になって追い付きたい」と意欲をみなぎらせた。(品川)

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