【ワシントン共同】フィギュアスケート女子のミラノ・コルティナ冬季五輪金メダリスト、アリサ・リュウさん(米国)の父、劉俊氏が4日、1989年の天安門事件から同日で37年となったのに合わせワシントンで記者会見した。劉氏は事件で中国当局に弾圧された民主化運動に関わり、米国に亡命。米国でも中国当局が自身やアリサさんの行動を監視し圧力をかけてきたと訴え、抑圧は続いていると批判した。
中国当局は、多くのファンを持つアリサさんの影響力を警戒したとみられる。劉さんは、天安門事件で犠牲になったり、言論活動のために投獄されたりした人々のことを「決して忘れてはならない」と強調した。
アリサさんは米国で生まれ、幼少期から有望なフィギュアスケート選手として頭角を現した。劉氏によると、米国代表として北京冬季五輪出場が確実視されるようになった2021年、中国当局から親子で標的にされるようになった。五輪関係者を名乗る人物が個人情報を聞き出そうと接触してきたという。
米連邦捜査局(FBI)から中国当局が一家を監視していると警告を受け、米政府は北京大会に出場したアリサさんを常時警備。劉氏は「中国政府がなにをするか分からず、娘の無事を心から願った」と振り返った。
劉氏は学生だった1989年、天安門事件につながった、中国各地の民主化運動を広東省の大学で組織した。事件後、当局に指名手配され、89年に米国に亡命した。米国で弁護士となり、中国の人権問題などを訴える活動を続けている。
記者会見は、米下院の中国共産党に関する特別委員会が開催し、モーレナー委員長や香港の民主活動家らも参加した。














