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2026.03.31

フィギュアスケート日本代表選手が取り組む表現トレーニングとは? ダンサー、振付家の小㞍健太さんが伝えたいこと 【上】

小㞍健太さん(撮影:森原龍介)

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 世界的な振付家のイリ・キリアンが率いた『ネザーランド・ダンス・シアター』に日本人として初めて入団した、ダンサーで振付家の小㞍健太さん。現在はフリーランスとして多彩なフィールドで活躍しているが、およそ10年前から全日本強化合宿や全国有望新人発掘合宿、また2020年からはナショナルトレーニングセンターで日本代表選手らに表現指導をしてきた。表現も得点化されるフィギュアスケート。ダンサーの視点から、どのようなことをアドバイスをしてきたのだろうか。(取材は2026年1月末に行いました)

振り付けの解釈や音楽の捉え方

 ―全日本の代表選手に表現指導をされているということですが、今回オリンピックに行くメンバーも含めてということですか?

 「はい、オリンピックに行くメンバーも含め、強化選手が対象です。 NTC(ナショナルトレーニングセンター)、全日本強化合宿、全国有望新人発掘合宿にて実施される表現指導に携わっています。2016年から合宿での指導を担当していて、NTCではコロナ禍にオンライン指導から関わり始め、2020年より指導に入っています」

 ―具体的にはどんなことをされるんですか?

 「合宿の場は4日間と限られているので、その中でダンスクラスを通じて、体の使い方の基礎と創作を中心に指導しています。クラシックバレエ出身であるため、クラシックの要素を大切にしながら、型にとらわれないコンテンポラリーの動きを基礎として伝えていますが、最も伝えたいのは、ダンスや身体で表現することの楽しさです。リンクサイドでは、氷上に適した表現へと落とし込む指導も行っています。また、プログラムの振り付けの解釈や音楽の捉え方については、選手一人一人と向き合いながら、一緒に考えていく形でサポートしています」

 ―この4日間というのは、日本代表選手だけが参加するんですか?

前山 千尋

この記事を書いた人

前山 千尋 (まえやま・ちひろ)

デジタルコンテンツ部記者。2007年入社。青森、京都支局を経て、文化部で美術や建築、教育、ジェンダー問題などを担当してきた。山梨県出身。

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