アイスショー「フレンズオンアイス2025」（8月30、31日）の公開リハーサルが29日、横浜市のコーセー新横浜スケートセンターで行われた。アイスダンスで新カップルを結成した櫛田育良（木下アカデミー）島田高志郎（木下グループ）組が観客を前に演技を初披露した後、取材に応じた。

　櫛田、島田組のコメント全文は次の通り。

　―初めて観客の前で演技を披露した感想は。

　櫛田「緊張も少ししたんですが、それより、ちゃんとできるかなっていう不安の方が大きかった」
　島田「試合はまだ未経験なんですけど、不安もたくさんある中での演技だったんですけど、すごく楽しくて、たくさんミスしちゃったんですけども、またより良い演技を目指して頑張ろうと思える経験だったなと思います」

　―見どころを教えてください。

　島田「2人が出会えた喜びだったりとか、幸せというか、幸せの共有と言いますか、本当に出会いですね。出会いというものを、プログラムに（村元）哉中ちゃんが投影してくれたので、それをただただ全力で楽しんでやっちゃおうかなというところです」

　―最後には、スタンディングオベーションなど、歓声がすごかったと思うんですけども、それを受けていかがですか。

　島田「リフトの時、全然、歓声が聞こえなかった」
　櫛田「リフトがちょっと危なくて、やばい、やばい、やばいと思いながらやっていたので、全然聞こえなかった（笑）」

　―ファンの皆さんのリアクションとかは。

　島田「最後のあいさつをするときは、すごく応援といいますか、温かい気持ちで見てくださっているなと感じて、すごく心が温かくなりました」

　―先ほど（高橋大輔さんと村元哉中さんの）かなだい先輩からすごく温かいエールが送られていた。

　櫛田「うれしいです」
　島田「シンプル・イズ・ベストです（笑）」
　櫛田「もっとこれからどんどん2人ですてきなプログラムを作り上げていけたらいいなと思います」
　島田「すごく光栄なお言葉をいただきまして、本当にまだまだ始めたてなので、できないことの方がたくさんありますし、これからできるようにやりたいと思うところが、それこそ哉中ちゃん、大ちゃんの演技を見て、うわ、これやりたい、これやりたいというのがすごく増えてきている状態なので、それをいろいろ吸収して、本当に貪欲に、というか、いろんなことができるアイスダンサーになりたいなと思います」

　―本公演に向けての意気込み。

　櫛田「ゲネプロは少しミスがあったんですけど、本公演ではちゃんと調整して、思いっきり楽しんで滑れたらいいなと思います」
　島田「はい、もう本当に、アイスショーにこんな時期に、本当にまだまだ組み立ての中で出させていただけるということは、もう本当にすごくありがたいことですので、全力で楽しむことを第一に、本当に吸収できるものを吸収して、学びに学んで、今出せる自分たちの最大限を演技に映し出せたらいいなと思います」

　―アイスショーだけでなく、試合も含めて、今どんなスケジュールで練習をしていて、どれぐらいの練習量だったりとか、どんな内容で練習しているとか、今回はそれのどれぐらいを出せている感じなのかっていうのを知りたいです。

　島田「育良ちゃんの練習量はやばいですよ」
　櫛田「午前中はアイスダンスで、私は午後からシングルの練習をしていて、今はプログラムの練習を中心にやっています」
　島田「育良ちゃんは両立してやっているので、特に滑る時間も長くて、大変な中でやっているのを横目で見ているので、そのシングルで頑張っている間、自分はトレーニングをやったりとか、また別のことをやったりっていう、他にも振り付けだったり、いろんなお手伝いをさせていただきながらしているという状態で、プログラムは本当に今、リズムダンスはまだ作っている最中ではあるかな、まだ、一応できているかもみたいな感じで。フリーダンスはできて、かなり通し練習も多くなってきているという感じで、エキシビションはまだ練習の時間がもっとほしかったなというところなんですが、ショーを通して、どんどん良くしていきたい」

　―島田選手は、カップル結成の前後で、トレーニングの質が変わったか。

　島田「はい、めちゃめちゃ変わりました。上半身が必要なんだろうなと思っていたんですけども、やっぱり下半身もめちゃくちゃうまく使わないといけないということで、全部ですね、全部、全身くまなく筋トレをやっている状態で、シングルとは全く別のメニューと言いますか、ジャンプには適していないんだろうなというトレーニングをやっています」

　―ステファン・ランビエルさんと共演していますが、言われたことはありますか。

　島田「朝の練習だったりとか、今日も演技後に、本当にステファン自身もドキドキ、ワクワクしたっていうことで、胸がすごく高鳴る演技だったよって言っていただきました」