2月の冬季アジア大会と四大陸選手権でともに初優勝し、飛躍を遂げた韓国の金采衍(キム・チェヨン)が3月の世界選手権の会場で共同通信の単独インタビューに応じた。吉田陽菜や千葉百音(ともに木下アカデミー)との交流や羽生結弦さんの印象的なプログラムなどについて語った。(聞き手 品川絵里)
昨年は銅メダルに輝き、初制覇が期待された世界選手権。不運にも韓国を出国する3日前に交通事故に巻き込まれ、万全の状態ではなかった。練習に向かうため、ソウル市内を車で移動していた際、後方の車に追突された。事故後すぐに病院で診察を受け、代表チームの医師から治療を受けたものの、腰に痛みを抱えながら渡米。状態は良くならないままで本番を迎えた。
五輪枠懸かる「貴重な経験できた」 9歳で始め「集中して一日一日上達」
―ショートプログラム(SP)11位、フリー9位で最終的に10位に終わり、不本意な結果だったと思います。今大会を振り返っていかがですか。
「来年のミラノ・コルティナ冬季五輪の出場枠が懸かっていたので、もちろん重圧もあって緊張しましたが、この大きな大会で貴重な経験ができて、勉強になったと思います。試合を無事に終えられて、ほっとしています」
