大会の冠スポンサーにアカデミーの創設など、2006年以降、フィギュアスケートで多岐にわたる支援を続ける木下グループ。その根底にあるのは高校時代、応援団に所属した木下直哉社長(59)の「スポーツから生まれる感動はどんな物語よりも勝る」との信念だ。これまでとこの先の20年、日本フィギュア界に寄せる期待と支援のあり方について内に秘める熱い思いなどを聞いた。(聞き手 藤原慎也)
―8月1日に浅田真央さんが主宰する「木下MAOアカデミー」が開校しました。2020年春、京都府宇治市につくった「木下スケートアカデミー」に続く2校目。どんな経緯をたどったんでしょうか。
「単純に人口を考えて、いずれは東京に開設したいという考えを持っていました。そうしたところ真央ちゃんが今回の構想を持っていたので、一緒にやりましょうと。昨年の終わりくらいから話が進んでいきました。彼女の中でも一から育てたいという思いがあったので、9歳以下という区切りで応募してもらいました。まずは9年後、2034年のオリンピックに輩出するというのが目標ですね」
