5月2日に始まった高橋大輔さんが座長を務めるアイスショー『The MELT ―Cross of Roots』がKOSÉ新横浜スケートセンターで開催されている(5日まで)。歌手の平原綾香さんらが出演するバージョンの公演が4日、報道陣に公開された。その模様をお届けします。
『The MELT ―Cross of Roots』とは
構成・演出・振付は、尾上菊之丞さん、構成補佐・振付は村元哉中さん、振付は宮本賢二さん他。出演スケーターは、高橋大輔さん、荒川静香さん、村元哉中さん、織田信成さん、田中刑事さん、友野一希さんら。
過去に高橋さん主演のアイスショーで共演したアイドルグループ「NEWS」のメンバー増田貴久さん(2、3日)や平原綾香さん(4、5日)、俳優の大野拓朗さん、エリアンナさん、財木琢磨さん、青山凌大さん、福士誠治さん(4日のみ)、長谷川開さんらが出演する。いずれも過去のショーを通じて、スケートでのパフォーマンスに挑戦したアーティストたちが再結集した。
公演は白いスケートリンクの上に、白を基調とした衣装をまとった全スケーターとアーティストが登場してスタート。リンクの白と、衣装の白が交差しながら、観客の心も白色へといざなっていく。今回の舞台がどんなふうに観客の心を溶かし、色づけるのか―。そんなワクワクから始まった。
公演は休憩なしの約1時間半で、全24曲。前半は各演目が短編のように続いていく形式で、今回のためのオリジナル曲によるスケーターの演技のほか、歌手の平原綾香さん、俳優の大野拓朗さんらの詩の朗読をベースにし、スケーターが表現していくチャレンジングな試みにも引きつけられた。
公演では、コミカルで楽しい場面も。『熊蜂の飛行』(リムスキー=コルサコフ)では、織田信成さんや友野一希さんら9人が蜂をイメージした衣装に身を包み、群舞がかわいらしい。
その後に続いた『祈りにみちて』(ウェイウェイ・ウー&平原綾香)は、平原さんが歌唱を担当して荒川静香さんとコラボレーションした。蜂の群舞から一転して、命の誕生や大地をテーマにした楽曲を情感たっぶりに平原さんが歌い上げ、歌の魂を化身のように表現していく荒川さんの滑りが壮大な空間を作り上げる。
さらに橋本誠也さんと佐藤由基さん、中西樹希さんによる「スケートバトル」は、観客との双方向のコミュニケーションタイムもあり、会場を大いに沸かせた。
後半は、2017年に始まったフィギュアスケートと日本文化を融合させたアイスショー『氷艶』シリーズに立ち戻っていくプログラムが続く。高橋大輔さんが『氷艶 hyoen 2017-破沙羅-』の楽曲をソロで。俳優業や日本舞踊など多彩な活動を通じて磨いてきた、円熟した表現で魅せた。
さらに、2017年に8歳で「破沙羅」に子役として出演していたという中田璃士さんが、その際に高橋大輔さんが滑っていた『義経』のソロを披露。フィギュアスケートの新たな時代を率いていくスケーターの一人となる中田さんが凜としたたたずまいで、武士の姿を若々しく滑りきった。
ソロで演じた田中刑事さんの力強さや、いくつかのプログラムに登場した友野一希さんの軽やかな個性も際立っていた。
後半の見どころの一つが『黒い鷲』(岸洋子)だった。『Luxe』(2021年)で平原さんと、高橋さん・村元哉中さん(かなだい)が共演したナンバー。平原さんの圧巻の歌声と、時を重ねて洗練された「かなだい」のスケーティングが見事に調和し、大きな喝采がわき起こった。
若さや円熟、軽やかさ、力強さ…。公演を通じて、日本のフィギュアスケートという表現の豊かな色合いが多層的に示されていた。印象的だったのはスケーターとアーティストの見事なコラボレーション。スケートが「主役」でありながら、スケーターとアーティストが対等に生き生きと表現し合い、共鳴していく。終盤の『虹の向こうへ』(平原綾香)では、高橋さんの滑りと、虹を思わせる多彩な色の衣装を身につけたアーティストの歌声が響き合った。
ジャンルの枠にとどまらず、超えた場所にこそ豊かな表現が生まれる。真っ白なスケートリンクには、さまざまな色が重なり合い、まだまだ新たな色が生まれていく―。その可能性をあらためて感じさせる、あるいはそのことを宣言するような公演だった。
チケット情報
<チケット料金> ※全席指定、税込み
スーパーアリーナ席:¥26,000 / アリーナ席:¥19,000 / SS席:¥17,000
S席:¥13,000 / A席:¥8,000 / 車椅子席:¥16,000
開催情報
【タイトル】:The MELT -Cross of Roots-
【日程】:2026年5月2日(土) ~5月5日(火・祝) ※4日間12公演
開場10:00・開演11:00 / 開場13:30・開演14:30 / 開場17:00・開演18:00
【会 場】:KOSÉ新横浜スケートセンター(神奈川県横浜市港北区新横浜2-11)
【主 催】:株式会社西武メディア・コミュニケーションズ、株式会社ユニバーサルスポーツマーケティング、日本テレビ放送網株式会社
【後 援】:公益財団法人 日本スケート連盟
【協 賛】:スカイコート株式会社、株式会社アペックス、株式会社イープラス
【企画・製作】:株式会社ユニバーサルスポーツマーケティング












