はじめてのフィギュアスケート

2025.10.24

転倒で半分に? ジャンプの得点ルールをわかりやすく解説

 世界選手権男子フリーでジャンプを決め、笑顔を見せる宇野昌磨=2023年3月、さいたまスーパーアリーナ

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 プログラムの中で跳んだジャンプはそれぞれに得点がつきます。「基礎点±GOE(出来栄え点)」で決まり、跳んだジャンプの種類や回転数だけでなくジャンプの出来栄えも高得点には必要不可欠です。

基礎点

 ジャンプはスピンやステップシークエンスと同様に、難易度に合わせて「基礎点」が定められています。基礎点はジャンプの種類と回転数に応じてそれぞれ0.4点(1回転)から14.0点(5回転)まで細かく設定されています。

 北京オリンピック女子フリーでフリップ―トーループの2連続3回転ジャンプを決めた坂本花織の連続合成写真(右から左へ)=北京(共同)

ジャンプのGOE(Grade of Excution、出来栄え点)

 ジャンプの出来栄えを数値化したものです。GOE(出来栄え点)は-5.0から5.0の11段階あり、基礎点の10%ずつプラスマイナスされます。

 例えば、トリプルアクセルの基礎点は8.0点ですが、転倒してGOEが-5(-50%)だった場合、得点は半分の4.0点になります(このほか、転倒はプログラム全体からも-1点)。一方、すばらしい出来栄えでGOEが+3(+30%)であれば、基礎点に2.4点加算され、得点は10.4点となります。

 GOEでプラスを獲得するためには、高さや距離のあるジャンプやジャンプを踏み込む姿勢に入るまでの独創性などが重要になります。一方でGOEがマイナスになってしまう要因としては、回転不足や両足での着氷、転倒などが挙げられます。

 フィギュアスケート全日本選手権の女子フリーで演技する坂本花織選手=2021年12月、さいたまスーパーアリーナ

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