はじめてのフィギュアスケート

2025.11.07

ドーナツにパンケーキ、ビールマン?…フィギュアスケートのスピンを解説

近畿選手権男子フリーで演技する高橋大輔のシットスピン=2018年10月、尼崎スポーツの森

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 プログラムを構成するエレメンツには、ジャンプやステップ以外にスピンが含まれます。立ち上がった姿勢で回転するものやしゃがんだ姿勢で回転するものなど、スピンにはさまざまなバリエーションがあります。スピンは主に4種類に分類され、ここではそれぞれの見分け方や特徴について解説します。


アップライトスピン(USp)

 キャメルスピンを除き、スケーティングレッグ(氷に触れている足、軸足)を伸ばして行うすべての姿勢のスピンを指します。Y字スピンやI字スピンなどがアップライトスピンに分類されます。

東京選手権の女子SPで演技する本田真凜のアップライトスピン=2020年10月、DyDoアリーナ(代表撮影)

キャメルスピン(CSp)

 上半身とフリーレッグを水平に保ったまま、T字で回転するのが基本姿勢です。フリーレッグの膝を曲げ、片手でフリーレッグのブレード(スケート靴の刃)を持ち、体を水平に保ったまま回転するドーナツスピンもキャメルスピンのバリエーションの一つです。

西日本学生選手権の男子7・8級で優勝した鍵山優真のキャッチフットスピン=2025年10月,木下カンセーアイスアリーナ
NHK杯で女子で3位になった中野友加里のドーナツスピン=2008年11月、国立代々木競技場

シットスピン(SSp )

 お尻の高さを膝かそれ以下にして回転します。フリーレッグを前方に伸ばす姿勢が基本ですが、膝を曲げて軸足の方に折りたたむパンケーキスピンなどがシットスピンの難しいバリエーションに挙げられます。

GPフランス杯女子フリーでキャノンボールスピンをする三原舞依=2017年11月、グルノーブル(共同)
GPファイナル男子フリーで演技する羽生結弦のパンケーキスピン=2015年12月、バルセロナ(共同)
世界選手権男子フリーで演技する宇野昌磨のブロークンレッグスピン=2022年3月、モンペリエ(共同)

 アップライトスピンの中で、頭部および両肩部が後ろに傾き、背が弓形のアップライト姿勢で行うスピンを指します。採点上はアップライトスピンとは別のスピンとして扱われ、ビールマンスピンなどがバリエーションに該当します。

平昌オリンピック女子フリーでレイバックスピンをする宮原知子=2018年2月、江陵(共同)
全日本選手権女子フリーで演技する樋口新葉のヘアカッタースピン=2021月12月、さいたまスーパーアリーナ
世界選手権女子SPで演技する浅田真央のビールマンスピン=2014年3月、さいたまスーパーアリーナ

コンビネーションスピン

 一つのスピンの中で、上記のスピンのうち2種類以上の基本姿勢を組み合わせたスピンをコンビネーションスピンと呼びます。


スピンに関するその他の技術

 プログラムの中で行われたスピンは、それぞれのスピンに対して5段階でレベルが分けられています。レベルが上がると基礎点も高くなり、スピンに入る際に両足を空中に浮かせてから始める「フライングスピン」や、スピンの最中に回転軸となる軸足を右足から左足(もしくは左足から右足)に変更する「足替えスピン(チェンジフット)」を組み込むことでスピンのレベルを上げることができます。

NHK杯男子SPで演技する宇野昌磨のフライングキャメルスピン=東和薬品ラクタブドーム

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