フィギュアスケートは「技術点(TES)+演技構成点(PCS)ー減点(転倒など)」で演技の得点が決まります。得点を構成する3つについて、それぞれの特徴や採点方法を解説していきます。
技術点(TES:Total Element Score)
技術点はプログラムの中に入っているジャンプ、ステップ、スピンが関係しています。全ての要素ごとに決められた基礎点を基に、出来栄え(GOE)の評価が±5点(1点刻み)の範囲で加点もしくは減点されていきます。各審判員(ジャッジ)がそれぞれ採点した出来栄え点のうち、最高点と最低点を除いた平均値が基礎点に加点もしくは減点され、各エレメンツの技術点となります。
また、1つのプログラムの中で入れることができるジャンプやスピンなどの要素の数はすべて定められているため、1つ1つの要素の技術点をできるだけ高くすることが求められます。さらに、出来栄えの評価も技術点に大きく影響するため、高難易度の技をより良い出来栄えで決めることが大切です。出来栄えが満足でない難易度の高い技を入れるのか、出来栄えの良い難易度の比較的簡単な技を入れるのか、そのバランスが重要となります。
TESはTechnical Element Scoreと表記される場合もあります。
演技構成点(PCS:Program Components Score)
演技構成点は、スケーティングの質やスピード、表現力などが関係しています。採点方式は、まず「コンポジション(CO)=構成力」、「プレゼンテーション(PR)=表現力」、「スケーティングスキル(SS)=スケート技術」の3項目を各審判員(ジャッジ)がそれぞれ10点満点(0.25点刻み)で評価します。そのうちの最高点と最低点を除いた平均値が各項目の得点となり、3項目の平均点の合計点に規定の係数をかけたものが演技構成点となります。
減点
転倒や衣装の一部落下、定められた演技時間の過不足などは減点対象となります。小道具の使用も減点対象です。
演技時間は選手が動作を開始してからフィニッシュポーズをとって静止するまでです。±10秒の演技時間のバッファからさらに過不足があると、5秒ごとに1点の減点対象となります。
フィギュアスケートの審判団
各競技会で採点をおこなう審判団は、以下の3種類の審判員で構成されます。
①イベントレフェリー 1名
大会の採点に関する総責任者です。採点が滞りなく行われているのかなどを監視します。
②技術パネル(テクニカル・パネル) 最大3名
1名のテクニカルコントローラーと1~2名のテクニカルスペシャリストおよびアシスタントテクニカルスペシャリストで構成されます。テクニカルコントローラーは入力された基礎点のデータに誤りがないか確認をしたり、ジャンプの繰り返し違反などの特殊な違反がないかを確認します。テクニカルスペシャリストおよびアシストテクニカルスペシャリストは各要素(ジャンプやスピンなどの各エレメンツ)の種類やレベルの判定を行います。なお、技術パネルは全員イベントレフェリーとは異なる国から選出されます。
③演技審判(ジャッジ) 最大9名
各要素ごとにGOE(出来栄え点)を-5~+5までの11段階で判定します。さらに、演技構成点(PCS)の判定も行います。









