山本草太、振り付け終わり「いいスタートダッシュ」 7月の競技会でオリンピックシーズンの演目披露へ

ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのテスト大会男子フリーで演技する山本草太=ミラノ(共同)

 フィギュアスケート男子の山本草太と女子の山下真瑚(ともに中京大)が29日、愛知県豊田市の中京大で共同通信の取材に応じた。山本はミラノ・コルティナ冬季オリンピックのシーズンでフリーの4回転ジャンプについて、フリップを含む3種類計4度入れる構成にすることを明らかにした。既にショートプログラム(SP)、フリーともに振り付けが終わっており、7月にシーズン初戦として予定している「名古屋市スケート競技会 みなとアクルス杯」で初披露する意向。「すごくいいスタートダッシュは切れていると思う」と手応えを口にした。
 オリンピックのプレシーズンで苦戦していた4回転フリップについては「つかめてきている。徐々にレベルアップできている感触がある」と明るい表情で話した。「(初の代表入りがかかる)オリンピックに向けて戦える楽しさを胸に、全力でシーズンを戦っていきたいと思っている。今はこの挑戦がすごく楽しみ」と充実した表情を浮かべた。
 山下はオリンピックのシーズンに演じるSPについて「爽やかな系の曲」、フリーについて「かっこよさもありながら深い曲」と曲調を説明した。

ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのテスト大会で3位に入った山本草太=ミラノ(撮影:共同通信 古橋遥南)
国民スポーツ大会冬季大会 山下真瑚
品川 絵里

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品川 絵里 (しながわ・えり)

2018年に入社し、大分支局を経て20年から東京、大阪、名古屋でスポーツを取材。現在はプロ野球中日、フィギュアスケートなどを担当している。中高は創作ダンス部で、趣味は宝塚歌劇やミュージカル、中韓ドラマの鑑賞。