文部科学省は5日、スポーツ功労者の顕彰、表彰式を東京都内で開き、フィギュアスケート女子で世界選手権3位の千葉百音と世界ジュニア選手権を3連覇した島田麻央(ともに木下グループ)が国際競技大会優秀者として出席して囲み取材に応じ、今季に向けての決意や目標などを語った。
スポーツ功労者として顕彰対象だったペアで世界選手権覇者の三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)、国際競技大会優秀者として表彰対象だった女子で世界選手権2位の坂本花織(シスメックス)、男子で世界選手権3位、世界ユニバーシティー冬季大会金メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)らは欠席した。下記に表彰一覧。
千葉、島田の一問一答は次の通り。
―受章の気持ちを。
千葉「昨シーズンの頑張りがこうして、このような立派な章をいただくことができて、非常に光栄です。 今シーズンも頑張ります」
島田「このような素晴らしい章を受章することができて、すごくうれしいですし、また来年もこのような表彰式に呼んでくださるように、頑張りたいなと思います」

―他競技のアスリートとの交流は。
千葉「私はまだ交流があまりないんですけど、これからどんどん、特にウインタースポーツの他の競技の方とコミュニケーションを取る機会が増えればいいかなと思います」
島田「私は少しずつ話せるようになってきていて、先日行われた世界水泳に出ていた玉井陸斗選手にすごくいつも気さくに話しかけていただいて、すごくうれしかったですし、その交流があったりするから、さらに飛び込みに興味を持って、世界水泳も見ました」
―この後は練習?
千葉「今日はオフなんですけど、サマーカップ(9~12日・大津市の木下カンセーアイスアリーナ)も近いので、また明日から練習を頑張ります」
島田「私も今日はこの表彰式だけでオフにして、明日からまた練習に参加します」
―サマーカップに向けて。
千葉「大事な初戦となるので、まずはショートとフリーともに、現時点の仕上がりで一番のものを出せるように、というところと、やはりシーズンが進むにつれて、ジャンプばかりに目がいってしまうところがあるので、本当に初戦でどれだけ自分が伝えたいものが伝わるかというのが大事になってくると思うので、そういう感覚をつかんで、シーズンを通して、しっかりと演技面も力を入れられるようにするために頑張っていきたいです」
島田「すごく緊張すると思うんですけど、楽しめるように、今から試合まで少ししかないんですけど、調整していけたらいいなと思います」

―表彰式で印象に残っていること。
千葉「耳の聞こえないアスリートの方々も多くいらっしゃる中で、手話で会話されていらっしゃるところを見かけて、私も手話がもっと達者にできればなと思って、もっとコミュニケーションの輪が広がるかなと思って、そう思いました。手話、頑張ります」
島田「私もこのようなたくさんの競技の方と集まる機会がなかなかないので、すごく新鮮な気持ちですし、いろいろなスポーツの選手がこうやって活躍している姿を見て、私も頑張ろうというふうに思いました」
―ミラノ・コルティナ冬季オリンピックシーズンの開幕に向けて。
千葉「そうですね。今季は特にシーズンを通して安定した演技が求められると思うので、まずは最低限しっかり小さなミスにとどめる練習というのを。とにかくジャンプの確率を上げることを念頭において練習してきたんですけど、プラスアルファで常に、調子が悪い時でも、心のこもった演技というか、自分の雰囲気をしっかりと出せるように、というところを意識して練習を続けました」
―挑戦したいこと。
島田「私は今シーズンは固めるというよりかは、挑戦するシーズンにしたいなと思っているので、初めてジャズの曲を使ったりしたので、今シーズンを通して、さらに音楽のジャンルの幅が広がればいいなと思っています」
表彰一覧
【スポーツ功労者】
三浦璃来、木原龍一組
ブルーノ・マルコット・コーチ
吉岡伸彦氏=審判員
【国際競技大会優秀者】
鍵山優真
鍵山正和コーチ
カロリナ・コストナー・コーチ
中田璃士(TOKIOインカラミ)=世界ジュニア選手権優勝
中田誠人コーチ
坂本花織
中野園子コーチ
千葉百音
島田麻央
浜田美栄コーチ
住吉りをん(オリエンタルバイオ・明大)=世界ユニバーシティー冬季大会金メダル
岡島功治コーチ
吉田唄菜、森田真沙也組(木下アカデミー)=冬季アジア大会金メダル
キャシー・リード・コーチ
【スポーツ功労団体】
木下グループ=三浦璃来、木原龍一組の所属企業