フィギュアスケートの元世界女王でコーチ業を本格始動させた浅田真央(あさだ・まお)さん(35)が9日、東京都立川市の「MAO RINK」で8月に開校した「木下MAOアカデミー」の練習を初公開し「毎日大変やりがいを感じていて楽しい。みんな一生懸命なので、私も130%の力で丁寧に指導していきたい」と語った。
全国から約70人が応募し、オーディションを経て幼稚園児から小学3年まで計12人の所属選手を選抜。氷上で「指先まできれいに」「下向かないよ」などと助言し、手取り足取りの熱のこもった指導を見せた。ダンスやバレエ、陸上トレーニングも取り入れ、プロスケーターで同じ名古屋市出身の松田悠良(まつだ・ゆら)さん(27)とともに、世界に羽ばたく選手の育成を目指す。
9月25日の誕生日には教え子から花束と手紙がプレゼントされたという。「先生を五輪に連れて行ってあげたいとかメッセージをもらい、これ以上ない幸せを感じた」と感激の面持ちだった。
2010年バンクーバー冬季五輪銀メダルの浅田さんは17年の引退後にプロスケーターとして活躍。「新たな一歩」として建設業や介護施設を展開する木下グループ(東京都)の支援を受け、アカデミーを立ち上げた。