サイトロゴ

氷上のストーリー、舞台裏をもっと深く 信頼のフィギュアスケートメディア

メニュー

ニュース

2025.11.10

佐藤駿、日本男子でファイナル一番乗り オリンピック代表争いで初の切符へ前進

(出場1試合の垣内珀琉は除く)

SNSでシェア

 8日に閉幕したフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯で佐藤駿(さとう・しゅん)(エームサービス・明大)が日本男子では一番乗りでシリーズ上位6人によるGPファイナル(12月・名古屋)進出を決めた。3枠のミラノ・コルティナ冬季五輪代表争いでライバルが出遅れる中、第2戦優勝に続く表彰台で初切符に前進した。

 フリーは「練習を含めて一番良かった」と自賛する演技だった。4回転ジャンプで大技のルッツと2度のトーループを鮮やかに成功。優勝の鍵山優真(かぎやま・ゆうま)(オリエンタルバイオ・中京大)に合計得点で1・53点差と迫った。

 意識改革が好調の要因だ。昨季はGP初優勝、世界選手権初出場と躍進した一方で、全日本選手権は7位と波があった。転機は元世界王者、宇野昌磨(うの・しょうま)さんから授かった「自分の中で説明できる失敗をしよう」との言葉。がむしゃらに練習するだけが正解ではない。課題のジャンプやスピンを個別に修正。6月の右足首故障後は練習量が3分の1に減ったが「質」を向上させて「自信をつけた状態」で試合に臨めた。

品川 絵里

この記事を書いた人

品川 絵里 (しながわ・えり)

2018年に入社し、大分支局を経て20年から東京、大阪、名古屋でスポーツを取材。現在はプロ野球中日、フィギュアスケートなどを担当している。中高は創作ダンス部で、趣味は宝塚歌劇やミュージカル、中韓ドラマの鑑賞。

あわせて読みたい

ピックアップ