フィギュアスケートのミラノ・コルティナ冬季五輪代表2次選考会を兼ねた東日本選手権第2日は25日、茨城県ひたちなか市の山新スイミングアリーナで行われ、ジュニア男子ショートプログラム(SP)は西野太翔(神奈川・星槎国際高横浜)が75・02点でトップに立った。
西野の演技詳細とコメント全文は以下の通り。
―演技を振り返って。
「ジャンプの構成を変えて、そこをしっかりと決められたのはいいんですけど。自分の思っているような滑りができなかったのが一番悔しいと思います。
―ニースライドのところで引っかかった?
「はい、少しよろけてしまって。そこが、自分の練習不足だというのがあったので、実感しました」
―体力不足で足が動かなかったとか?
「体力もやっぱり・・・。このショートプログラムは激しい音楽なので、体力不足という面もあるかもしれないです」
―ジュニアGPファイナル出場が決まり、過ごし方は?
「ファイナルの前にあるこの試合だったり、全日本ジュニアとかもある。しっかりそこに照準を合わせて練習を積み重ねていってると思います」
―ピーキングで言うと、ホッとしたところから、もう一回調子を上げる感じ?
「そうですね。やっぱり(ジュニアGPシリーズ第6戦の)ポーランド大会でファイナルが決まって、一回ほっとしたけど、やっぱり時間がないので、しっかり切り替えて、練習に取り組むことができたのかなと思います」
―全日本ジュニア、ジュニアGPファイナル、それぞれの目標は?
「目標は、ショートとフリーで完璧な演技をすること。フリーでの安定感がまだないと思っているので、しっかり安定して4回転を2本入れて、その後まとめられるようにというのと。全日本ジュニアは、表彰台以上は絶対。去年の自分を超えるっていうのが目標なので。次のGPファイナルは初めてなんですけど、初めてだから挑戦できるという自分の立ち位置が楽だと思っている。しっかり、ショート、フリーとノーミスでベストの演技をすればしっかり結果もついてくると思う。しっかり頑張っていきたいと思っています」
―「でかい壁」みたいな人(中田璃士)もいますが。
「でかい壁の人は、すごい面白いので。その面白さに負けず頑張りたいと思います」
―結構コミュニケーション取ったりしますか?
「そうですね。結構しますね」
―アイスショーの時、衣装を替えたりしていますね。
「 そうですね。ドリーム・オン・アイスの時、1回替えました」
―あれは、向こうから代えようと?
「そうですね。中田君と中村俊介君と僕でやってたんですけど、 俊介くんの衣装がデカすぎて入らなかったので、それで僕と璃士でっていうことになりました」
―練習不足になってしまった理由は。
「自分の気持ちの面だったり…。少し靴の感覚があまり良くなくて、でも今は全然大丈夫なので。それを言い訳にしていたら、全然うまくならないと思うので。どんな状況でもしっかり、いい演技が出せないと自分の次に絶対つながらないと思う。どういう対応をしていくかっていうのを、これを経験として、どんどん練習の仕方だったりをよく考えていけばいいかなと思います」
―ジュニアGPファイナルはIGアリーナ(名古屋)という、あまり経験したことがないような大きな会場。緊張していますか?
「最初は緊張するんですけど…。中田君は優勝とか、いろいろなものがかかっているんですけど、僕はまだ全然そんな上の立場じゃないので、自分のできることをやる。(大きな)会場があったとしても、自分の気持ちとかを絶対に緩めずにしっかりとした演技をするために、やっぱり練習を頑張りたいなと思っています」
―全日本ジュニアまでに重点的に取り組むことは?
「やっぱり今回、ショートプログラムで自分の滑りができなかったというのがあるので、滑りをしっかり磨いて。PCS(演技点)のところを自分は全然まだまだ足りないと思っているので、しっかり磨いて、その後ジャンプのスピンのレベルだったり、ジャンプの安定感、加点をしっかり意識していけるように頑張りたいと思います」
―ジュニアGPと国内大会、どちらがやりやすい?
「緊張しているのは、やっぱり国外。GP1戦目は2戦目がかかったりして、ファイナルもかかったりして。2戦目はファイナルがかかったりして、すごい緊張した。国内(試合)に入って、日本の雰囲気が良くて…。自分の演技のコンディションなども良かったんですけど、久しぶり(の試合)であまり良くないところが出てしまったのが悔しいです」
―シニアのGPシリーズとか見ますか?
「イリア・マリニン選手(米国)は当たり前に上手くて。アダム・シアオイムファ選手(フランス)は、ショートを失敗しても諦めずに、ぐっとフリーで上がってきた。それは自分も狙わないと、っていうのがあって。壷井達也選手は、僕が(4回転)サルコーを結構、得意にしていて。それが結構きれいにショートで決まったのがやっぱりすごかったなと思った。三浦佳生選手はショートは良かったんですけど…。三浦選手が帰国した時に一緒に話して、自分もシニアに上がった時にこうならないよっていうか。シニアのグランプリで戦うのは全然雰囲気のレベルが高くてと。そういうのを佳生君から聞いて、それにしっかり触ってきたので、自分がシニアに上がった時、しっかり対応できるように…。ジュニアの頃からしっかり経験を積んで、どんどん上に上がっていきたいなと思っています」
―リンクで会ったの?
「横浜のリンクに来て、練習していて。それで会って話して、みたいな感じです」
―シニアのグランプリ、甘くないぞ、みたいな?
「そういう感じです」
―西野君からいろいろ質問した?
「そう、それもあるし、佳生君からも『いろいろ聞いて』みたいな感じです」
―元々、三浦佳生君とは親しい?
「あ、そうですね。まあまあ。たまに会うと、ご飯とか一緒に行ったりって感じですかね」
―兄貴分みたいな感じ?
「そうですね。元々リンクが同じだったので。昔から仲がいい。それで兄貴分みたいな感じですかね」
―佳生君、落ち込んでいなかった?
「カナダでめっちゃいい演技をするって言っていたのでたぶん大丈夫だと思います」







