子どもの頃からフィギュアスケートに魅了されてきたという俳優の室井滋さんは、元世界王者の高橋大輔さんの滑りを見た際、札幌冬季オリンピックの銅メダリスト、ジャネット・リンさんを重ね合わせ、高橋さんに夢中になったそうです。今回は、高橋さんの魅力を中心に語ってもらいました。
室井滋さん
むろい・しげる 富山県出身。早稲田大学在学中に映画『風の歌を聴け』でデビュー。映画『居酒屋ゆうれい』『のど自慢』『OUT』などで数多くの映画賞を受賞。2012年、喜劇人大賞特別賞受賞。ディズニー映画『ファインディング・ニモ』日本語版のドリーの吹替えを担当。著書に絵本『しげちゃん』、エッセー集『ゆうべのヒミツ』など。全国各地で「しげちゃん一座」絵本ライブを開催。23年4月、富山県立高志の国文学館館長に就任した。最新刊に、「肉親」のようだったという猫6匹との暮らしをつづったエッセー集『やっぱり猫 それでも猫』。趣味は相撲観戦。
滑りの中に感じるドラマ
―高橋大輔さんの滑りを初めて見た時のことって、覚えていらっしゃいますか?
「ジャネット・リンさんを見た後、しばらくフィギュアスケートからは離れるんですが、高橋くんをテレビで発見するんです。初めて見た時に、私はジャネット・リンさんを思い出したの。あの節のない滑りを。ステップがきれいで、滑りが止まらずにつながっていて、すごいなと思いました。転んでも気にならない。『あ、これはジャネット・リンだ!』って思って、重なったんです。こういう滑りをする人がいるんだ、しかも男の人でこんなにきれいなんだと夢中になりました」
「その後、ジャンプが素晴らしい羽生さんが出てきて、ショートプログラムの『パリの散歩道』を見ました。本当にパリの道を散歩しているような軽快さがありました。私が女優だからなのか、スケートの中の物語性というか、ストーリーに引かれるようなところがあるんです。高橋さんには『道』や『ロミオとジュリエット』がありますが、滑りの中にドラマを感じて、そういうところが私にとってはフィギュアスケートのグッとくるところなんです。映画を見たような、そんな気持ちになりますね」
―俳優さんならではの見方ですね。


















