縦60メートル、横30メートルの楕円形のリンクで、氷上で音楽を使って演技する技術と表現力を競う採点競技。男子、女子、ペア、アイスダンスの4種目を実施します。氷上に図形(figure)を描きながら滑ることが起源とされます。
かつては6点満点で採点していましたが、現在は上限のない加点方式を用いています。2002年ソルトレークシティー冬季オリンピックでの不正採点事件が契機となり、より高い透明性を目指して、2004~2005年シーズンから新方式を正式導入しました。
男子と女子のシングルは、6種類のジャンプ(アクセル、サルコーなど)や多彩なスピン、ステップなどを組み合わせてプログラムを演じ、ショートプログラム(SP)とフリースケーティング(FS)の合計得点で争います。
ペアはシングルの技術に加え、独自の要素であるツイストリフト(男性が女性を頭上へ投げ上げるリフト、女性は男性に腰部分でキャッチされるまでに空中で回転する)やスロージャンプ(男性が女性のジャンプを補助するために空中へ投げ上げ、最後はアシストなしで着氷する)、デススパイラル(男女が手をつかみ合い、男性を中心に女性がほぼ水平に体を倒した状態で回す)などが加わるアクロバティックな演技が魅力。男女シングルと同じく、SPとFSの合計点で競います。
アイスダンスは男女シングル、ペアと違い、男女が別々にスピンを行うソロスピン、1回転半以上のジャンプ、パートナーを肩より上に持ち上げるリフトなどは禁止されています。また、基本的に男女が長い時間、距離を取って演技することも禁止されており、伸ばした腕2本分以上に離れてはいけません。二人が接近している中で、スピーディなステップワークや深いエッジワークが要求される競技です。リズムダンス(RD)とフリーダンス(FD)の2種類で行います。
演技時間
男女シングル、ペアは、ショートプログラムが2分40秒(±10秒)フリースケーティングが4分±10秒。
アイスダンスは、リズムダンスが2分50秒(±10秒)、フリーダンスが4分(±10秒)。





