フィギュアスケートの元世界王者で岡山県倉敷市出身の高橋大輔さん(39)が1日、東京都内で「だから、晴れの国」岡山県PR記者発表会に出席した。岡山県は全国平均と比較して晴れの日が多い温暖な気候が魅力で、近年では高橋さんが映画初出演を果たした「蔵のある街」などでロケ地に選ばれることが増えているという。PR活動の〝顔〟として高橋さんが出演した動画も初披露され「最近よく帰っているので、どんどん岡山、倉敷の発見をしている。晴れの日が多いから気持ちもおおらかな人が多い。住みやすい街、岡山の良さをPRして、僕ももっと知って岡山の良さを伝えてきたい」と話した。

高橋さんにとって「ふるさと」とは?との質問には「方言がいいな、と言われることも多い。ちょっと誇らしい気持ちになる。自分が育ってきた街は、自分の辞書をつくってくれたところで切っても切り離せない。たまに実家に帰って3日くらい過ごすと、本当に何もしたくないくらい、こんなに心が休まるんだと気付く。安心感に包まれて過ごしてきたんだなと(故郷に)帰るとよく分かる」と回答した。

岡山のアピールポイントに「フルーツ」を挙げ「こんなにおいしいものを小さいころから食べていたんだなと思うくらいぜいたくしていた。(大人になって)フルーツに対する舌の肥え方が尋常ではないと気付いた」と熱弁。オススメの場所には地元倉敷市の遊園地「鷲羽山ハイランド」を推して「大好きです」と語り、アトラクションの中でも地上16メートル(4階建てビル)の上空で自転車をこぐ「スカイサイクル」を「あれはオススメです」とPRした。

映画「蔵のある街」は倉敷市の美観地区が舞台となっている。高橋さんは「すてきでした。現役時代というか住んでいる時は時間がなくて見られなかったが、撮影で3週間行ったり来たり、時間もあったのでゆっくり歩いてみたり、付近のお店に行ったり…。すごいすてきなお店がたくさんあった。美観地区にも泊まれるところがあって、めちゃくちゃすてき。大人になって、楽しめるところがこんなにあるんだと気付きました」と魅力を再発見した様子だった。

発表会には、岡山県の伊原木隆太知事も登壇し、全国平均よりも1カ月ほど晴れの日が多いことや、「晴れの国」というキャッチフレーズが平成元年(1989年)から使われていることを紹介。「岡山県人なら小学生でも知っているフレーズだが、県境を越えると知られていない。強力な援軍がいるということで、高橋大輔さんにお願いすることになった。岡山が生んだ大スター。これで半分勝ったような気でいる(笑)ついに、高橋大輔さんによって知られることになるのでは、と期待している」と述べた。
一般投票で選ばれた「だから、晴れの国」ロゴのパネルを高橋さんと披露し「高橋さんと手を振っていたらファンにうらやましがられる」と笑いながら話した。
