フィギュアスケートをテーマにした人気漫画『メダリスト』の初の展覧会が13日、東京・松屋銀座8階イベントスクエアで始まりました(2025年9月2日まで)。報道内覧会に参加したDeep Edge Plus編集チームの記者が展示の一部を先取りしてリポートします。
今回つるまいかださんが描き下ろしたというキービジュアルに出迎えられ、展覧会はスタート。
展示は、作品のストーリーをたどるように構成され、アニメ版と原作の二つの世界を融合させています。

メダリストとは
生活の全てをフィギュアスケートにささげながらも挫折した青年・明浦路司(あけうらじ・つかさ)と、フィギュアスケート選手になる夢を抱いてきた少女・結束(ゆいつか)いのりがタッグを組んで、オリンピックの金メダルを目指す物語です。
作者はつるまいかださん。2020年から「月刊アフタヌーン」で連載が始まり、2025年1月~3月にテレビアニメが放送され、2026年1月からは第2期の放送が予定されています。


展示の前半はいのりのライバルにもなる、個性豊かなキャラクターの紹介に始まり、司と出会ったことで才能を開花させたいのりが挑戦していく大会を振り返りながら、名シーンを紹介していきます。
また展示室の壁面には、作品の中でさまざまに登場するいのりや司の名台詞とともに、ところどころでつるまいかださんのインタビューも掲示され、場面を描いていく際の制作秘話も明かされます。

後半で注目したのは、作者のつるまいかださんの創作活動の軌跡をたどる展示室でした。
アイデアの断片が記されたスケッチブックには、いのりや司のキャラクターを生み出す際に書かれたとみられるメモ書きやスケッチも見られるほか、『メダリスト』の原型となった『ジャンプが跳べない』という物語のシノプシス(あらすじ)などの一部も初公開されています。

つるまいかださんが今回の展示のためにライブドローイングしたという木炭画や描く様子を映した映像、いのりをモチーフにした立体作品もあり、『メダリスト』や今回の展示に注いできた強い思いがうかがえます。

フィギュアスケート初心者向けに、「滑る」「跳ぶ」「回る」で構成されるフィギュアスケートの魅力を解説するコーナーが設けられているため、知識を深めることもできます。

いのりやライバルの狼嵜光(かみさき・ひかる)、司の衣装も再現し、フィギュアスケートに欠かせない要素が生まれる舞台裏も紹介されています。多彩な視点でメダリストの世界が展開され、作品だけでなく、フィギュアスケートという競技の魅力も伝えていました。

開幕初日の記者会見には、アニメでいのり役の声優を務める春瀬なつみさんと司役の大塚剛央さんが登場しました。
春瀬さんは「メダリストの世界を十分に楽しめるテーマパークのような楽しさと、つるまいかだ先生の絵やアニメーションに見とれてしまうような芸術的な瞬間もあり、その両方が詰め込まれたすてきな展示会だと思いました」と感想を語りました。

大塚さんは「原作とアニメが融合したぜいたくな展覧会。フィギュアスケートについても丁寧に解説していて、この展覧会を見て、フィギュアスケートや作品への解像度がグッと上がる展覧会でした」とコメントしました。
メダリスト展情報
展覧会名 メダリスト展
会期 2025年8月13日(水)~2025年9月2日(火)
会場 松屋銀座8階イベントスクエア
開場時間 午前11時~午後8時
※8月17日(日)、24日(日)、31日(日)は午後7時30分閉場
※最終日は午後5時閉場 ※最終入場は閉場30分前まで
入場料 一般1,800円・高校生1,300円・小中学生800円、グッズ付き3,900円 ※金額は全て税込
主催 メダリスト展実行委員会
企画 メダリスト展実行委員会
協力 講談社
協賛 ローソンチケット
問い合わせ 松屋銀座 03-3567-1211(大代表)
展覧会公式サイト:https://clk.nxlk.jp/m/shA4rqj7F
展覧会公式X @medalist_ex
※注意事項:本展覧会に関する情報は予告なく変更になる場合があります。最新情報、詳細、注意
事項等を展覧会公式サイトにて必ずご確認ください。
巡回情報
大阪会場
会 期 2025年10月開催
会 場 大丸ミュージアム<梅田>(大丸梅田店15階)
石川会場
会 期 2025年12月開催
会 場 香林坊大和 8階ホール