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2025.09.16

紀平梨花、オリンピック出場は絶望 代表選考の中部選手権欠場

 フィギュアスケートGPファイナル女子で優勝し、メダルを手に笑顔の紀平梨花選手。左は2位のザギトワ、右は3位のトゥクタミシェワ=8日、バンクーバー(共同)

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 フィギュアスケート女子で全日本選手権2連覇などの実績がある23歳の紀平梨花(きひら・りか)(トヨタ自動車)が、12月の全日本選手権の予選となる中部選手権(19日開幕・名古屋)を欠場すると16日、交流サイト(SNS)で明らかにした。全日本は2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪代表の最終選考会を兼ねており、シングルでの五輪出場の可能性がなくなった。
 紀平は18年グランプリ・ファイナルで平昌(ピョンチャン)五輪金メダルのアリーナ・ザギトワ(ロシア)を破って初出場優勝を果たしたが、21年に右足首を疲労骨折し、22年北京五輪出場の道を絶たれた。昨季までの2シーズンは全休し復活を目指していた。
 紀平は「十分な準備を整えることが難しい状況」と欠場の理由を挙げた上で「今は、新たな挑戦に向けても前向きに取り組んでいる。復活に向け、全力で努力してまいります」とつづった。

紀平梨花のSNS投稿の全文

皆様にお知らせです

このたび、今週末に開催されます「2025中部フィギュアスケート選手権大会」を欠場することとなりました。

右足の回復は順調で、ほぼ完治の状態まできております。しかし、あと一歩で完全には回復しておらず、高難度のトウジャンプを複数回行うと痛みが出ることもあり、十分な準備を整えることが難しい状況です。思い切り練習できないもどかしさや不安を感じる日々が続き、悔しい気持ちでおります。今回は安全面を考慮し、中部大会は欠場する判断に至りました。
今は、新たな挑戦に向けても前向きに取り組んでおります。

今回の決断は苦渋のものでございましたが、引き続き復活に向け、全力で努力してまいります。

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