フィギュアスケート女子で全日本選手権2連覇などの実績がある23歳の紀平梨花(きひら・りか)(トヨタ自動車)が、12月の全日本選手権の予選となる中部選手権(19日開幕・名古屋)を欠場すると16日、交流サイト(SNS)で明らかにした。全日本は2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪代表の最終選考会を兼ねており、シングルでの五輪出場の可能性がなくなった。
紀平は18年グランプリ・ファイナルで平昌(ピョンチャン)五輪金メダルのアリーナ・ザギトワ(ロシア)を破って初出場優勝を果たしたが、21年に右足首を疲労骨折し、22年北京五輪出場の道を絶たれた。昨季までの2シーズンは全休し復活を目指していた。
紀平は「十分な準備を整えることが難しい状況」と欠場の理由を挙げた上で「今は、新たな挑戦に向けても前向きに取り組んでいる。復活に向け、全力で努力してまいります」とつづった。
紀平梨花のSNS投稿の全文
皆様にお知らせです
このたび、今週末に開催されます「2025中部フィギュアスケート選手権大会」を欠場することとなりました。
右足の回復は順調で、ほぼ完治の状態まできております。しかし、あと一歩で完全には回復しておらず、高難度のトウジャンプを複数回行うと痛みが出ることもあり、十分な準備を整えることが難しい状況です。思い切り練習できないもどかしさや不安を感じる日々が続き、悔しい気持ちでおります。今回は安全面を考慮し、中部大会は欠場する判断に至りました。
今は、新たな挑戦に向けても前向きに取り組んでおります。
今回の決断は苦渋のものでございましたが、引き続き復活に向け、全力で努力してまいります。