東日本大震災で被災し、避難所生活を経験したプロフィギュアスケーターの羽生結弦さんが2023年から宮城県利府町のセキスイハイムアリーナで続けているアイスショー『notte stellata』。鎮魂の思いを込め、さまざまな表現者らとコラボレーションしたプログラムを実現してきた。
今年3月のショーでは、音楽家の故坂本龍一さんが東日本大震災の被災地の若者らと立ち上げた「東北ユースオーケストラ」と共演し、坂本さんが作曲した『Happy End』と『八重の桜』を披露した。3月、東北ユースオーケストラのメンバーの鈴木南美さんと千葉愛子さんに、プログラムの演奏をすることの難しさや、リハーサルでの羽生さんとのやりとりなどを聞いた。(聞き手 森原龍介)
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曲への高い解像度
―アイスショーで演奏するというのはなかなかイメージすることがなかったと思いますが、最初に聞いてみてどうでしたか。
鈴木「『寒そう!』『すごーい!』『なんだろう』みたいな感じでしたね(笑)。本当に想像がつかなくて、どこで演奏するのかも全然わからなかったんです。羽生さんと共演できるというのが(経験としても)大きくて。リハーサルの時に羽生さんにお会いするまで、『羽生さんに会える!』という感じで、ずっとどきどきしていました」
千葉「最初アイスショーで弾くと聞いて、私もイメージできなくて、どういうふうな響きになるのか、どういうところで弾くのかも分かりませんでした。でも羽生結弦さんは、私たちの地元の宮城県の仙台出身で、宮城県の人なら誰でも知っている方ですし、そういう方と一緒に演奏ができるっていうのはすごくうれしいなと思いました」
―羽生さんは日本のスターですが、やはり仙台、宮城の人にとっては別格みたいな存在ですか。
「うふふ(笑)。そうですね」
―羽生さんがリハーサルでお見えになって、ショーでどんなふうにしたいというお話をされたと思いますが、印象に残っている話はありますか。
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