都立初の通年型スケートリンク「東京辰巳アイスアリーナ」(江東区)が6日に開業し、記念イベントが行われた。フィギュアでアイスダンスの高橋大輔(たかはし・だいすけ)さんと村元哉中(むらもと・かな)さんが演技を披露し、五輪金メダルの荒川静香(あらかわ・しずか)さんらも登場。「水泳の聖地」として親しまれた東京辰巳国際水泳場を改修し、新たに生まれた氷上競技の拠点が華々しく幕を開けた。
冒頭で高橋さんは村元さんと約2千人の観客を盛り上げ「大きな空間で試合を意識して練習できる。貴重なリンクができ、スケーターとしてうれしい」と話した。東京都出身でミラノ・コルティナ冬季五輪を目指す住吉(すみよし)りをん(オリエンタルバイオ・明大)はエキシビションの曲を滑り「立派なリンクで誇らしい。観客が近く感じ、応援が届きやすかった」と喜んだ。
国際規格のメインより一回り小さいサブリンクもある。カーリングやアイスホッケーなど氷上競技の体験会も行われ、小池百合子知事は「氷上スポーツの聖地になり、辰巳の氷に親しんだ世界のトップに立つ選手が育つことを願っている」と期待した。