2月のミラノ・コルティナ冬季五輪フィギュアスケートのペアで日本勢初の金メダルを獲得し、現役引退を表明した愛称「りくりゅう」の三浦璃来(24)、木原龍一(33)組=木下グループ=が28日、東京都内のホテルで記者会見に臨み、引退に至った経緯や競技生活の思い出を語った。
最も印象的だった試合や出来事についての質問もあり、三浦はコンビ結成からわずか3カ月で出場した2019年11月のグランプリ(GP)シリーズ、NHK杯(真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)を挙げた。
「私たちは、その(NHK杯の)前にミニマム(主要国際大会出場に必要な最低技術点)取得をするかっていう話をいただいていて…。(しかし)コーチからは『いや、試合に行くよりも練習を積んで、GPシリーズ日本大会で、一発でミニマムを取れるように頑張ろう』と話をいただいて、トレーニングを優先して3カ月であの日本大会に出場したんです。その時に四大陸のミニマムが取れたらいいねっていう話をしていたんですけど、一発で世界選手権のミニマムを取ることができて、その時は『私たちでも、日本人同士のスケーターでも世界に通じるかもしれない』って思いが芽生えた初めての試合だったので、すごくそれは覚えています」と理由を語った。
この試合で「りくりゅう」は5位と健闘。フリーは、スロージャンプで三浦の転倒があった以外は大きなミスなくまとめ、演技後に抱き合って喜びを爆発させた。
当時「出場メンバーを見た時に『絶対最下位だ』と思った」と木原は打ち明けたものの、シーズン中の目標としていたフリー115点を早々に突破。三浦も「今日の点数を超えていけるように頑張りたい」と自信をつかんだ大会になった。
木原の印象に残る大会は…
木原はショートプログラム(SP)5位から史上最大の大逆転劇を演じた2月のミラノ・コルティナ冬季オリンピックが「一番印象に残っている」と明かした。
「本当に、自分たちがしっかり準備をしてきて、個人戦のショートプログラム(前)までは自分たちの中で本当にしっかりとプラン通りで進められたんですけれども、本番であのリフトのミスが出てしまって…。そこから自分の気持ちも崩れてしまったんですけど、そこからさまざまな方に支えていただき、あのようなフリーを滑ることができました。いつもは、どちらかと言ったら僕が引っ張るタイプだったとは思うんですけど、璃来ちゃんが本当に引っ張ってくれて。璃来ちゃんがいなければ、あの試合っていうのはなかったですし、これが7年の積み重ねなんだなっていうふうに思いました」と振り返った。

















