ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのフィギュアスケートペアで日本勢初の金メダルを獲得し、現役引退した三浦璃来さんと木原龍一さんの「りくりゅう」が30日、東京辰巳アイスアリーナで初めてプロデュースしたアイスショー『THE DESTINY』のリハーサルを一部公開した。
りくりゅうのリハーサル後のコメントは次の通り。
試合同様の迫力を
―今回のアイスショーへの思いを。
三浦「このアイスショーは、カップル競技やアイスダンスの魅力をたくさんの方に伝えたいなと思って作らせていただきました。普段のアイスショーとは違って、アイスリンクのサイズが競技用のサイズであったり、照明を少し明るくしたりと、カップル競技だからこそ、スピード感とか迫力を大きなリンクで、試合同様、皆様に感じて欲しいなと思ってこのような形になりました」
木原「アイスショーのお話をいただいて、本当に自分たちがペア、アイスダンスの素晴らしさを、もっともっとスケートを知らない皆様にも届けしたいなという思いから、このアイスショーをプロデュースさせていただきました。本当に2人でたくさんのことにこだわって、だいぶ考えたよね?」
三浦「そうですね、本当にゼロからのスタートだったので、たくさんの方にご協力していただいて、ここまで、みんなすごく高い完成度で、私たちも初日に入った時にすごく感動していて、たくさんの方に本当に感謝だなというふうに思っています」
木原「しゃべっていいですか?」
三浦「あ、ごめんなさい(笑)」
木原「本当に…忘れちゃったじゃないですか、言うこと。なんでそんなのしゃべるの?」
三浦「ごめんなさい」
木原「どこまでいったっけ?」
三浦「わかんない(笑)」
木原「本当に2人でたくさんのことにこだわって、本当に無理をたくさん関係者の方々に聞いていただいて、本当に今、感謝しかないです。特に一番こだわったのがリンクサイズだったので、普通のアイスショーですと、通常やはり試合用とは違うひと回り小さなリンクでショーをさせていただくっていうことが多いんですけども、やはりカップル系の素晴らしさ、本当の迫力を皆さんに感じていただきたかったので、今回競技用と同じサイズに一番こだわらせていただきました」
―明日から3日間、どういったスケートを届けたいですか。
三浦「やっぱり迫力がすごいので、会場に来られる方にも、動画でご覧になられる方にも、みんなが楽しんで滑っている様子を見てほしいなと思います。ペアとアイスダンスのたくさんの魅力が伝われればなと思っております」
木原「リハーサルから自分たちのショーが特別なものになるという思いでいっぱいで、(他の)スケーター全員そういった思いを持ってくださっていると思いますので、ぜひそのペアやアイスダンスの素晴らしさを感じていただきたいなと思いますし、僕たちもこの3日間が楽しみです。最高に楽しんでいきたいなと思います。
木原さんの希望で
―ゲネプロで披露された、ペアとアイスダンスのコラボ対決のテーマと、あれが出来上がったきっかけや経緯を教えて下さい。
木原「いろいろ相談していたんですけど、最初は、ペアとアイスダンスの違いをコラボレーションナンバーの中で何か表現できないかなっていうアイデアだったんですけど、そこから今度はペアとダンスの対決の方が面白いんじゃないのかっていうような感じで、日々ミーティングを重ねながら、どんどん進化していきました。 そして、最終的に、今日披露させていただいたスポーツのナンバーになったので、ぜひ僕は参加させていただきたいということです」
三浦「そもそも、コンセプトは何にしようかなと言ったときに、一番最初に、『僕は野球をやりたい』と言い出して」
木原「そうだっけ?」
三浦「そうです。他にも、いろいろどうしようかなと言ったら、僕は野球をやりたい。 あ、それいいねってなって、そうなりました」
木原「ミーティングを重ねすぎて、記憶が…(笑)」
三浦「コスチュームもすごくかわいくて、素敵なものができあがっています」
―野球へのこだわりというのは。
三浦「そうだね、本人すごくやりたがったけど、実際に野球をするんですよ、みんなで」
木原「あんまり、ぺらぺら…(笑)」
三浦「じゃ、お楽しみに」
大変だったこと
―今回プロデュースということで、大変だったことは何かありますか?
木原「もちろん自分たちが全て決めたわけじゃないんですけど、ディレクターのケイトリン(ウィーバー)さんとミッチさん、皆さんで相談しながらオーダーなどを考えていったんですけど、例えばここに配置してしまうと早着替えがあまりにも大変だよねとか、何回も何回ミーティングさせていただいて、アイスショーをけがのないように、無理のないように、そして最後に楽しんでいただけるように、このアイスショーに出てよかったらまた来たいなって思っていただけるような、そういったアイスショーにしたいねって話を常にしてきたので。それをずっと考えて、何回も付箋に名前を変えて貼り付けて、ここのオーダーはどうなのか、というのを何回もやりました」
三浦「私もそうですね、やっぱりどうしても、早着替えの子が出てきてしまうので、わたしたちもそうなんですけど。私たちがプロデュースしている側として、ちゃんとみんなを気にかけたりとか、そういったアドバイスも頂けたので、そういうことをこの次の3日間頑張っていきたいと思います」
どうしても入れたかった「運命」という言葉
―1幕の最後『You’ll Never Walk Alone』を選ばれた理由は?
三浦「やっぱり最初にワールドチャンピオンになったときのプログラムというのもありますし、やっぱり『ザ・デスティニー』のこのロゴの青と金も、私たちのユルネバの青と金の衣装から着ているので、すごく思い入れのあるプログラムだったなと思いますので、そちらになりました」
木原「本当に、もちろん思い入れのあるプログラムもたくさんあるんですけど、その中でもユルネバというのは、自分たちが初めて世界チャンピオンになったときのプログラムでしたので、本当は去年のオリンピックシーズンで、ユルネバに戻すか、というアイデアも出ていたので、もう一度、皆さんの前でできたらいいなという思いを持っていたので、今回滑らせていただくことになりました」
―ひさびさに滑ってみて、思い出を振り返ったりしましたか?
木原「2人では話していないんですけど、滑りながら、競技用のステップなので、滑っていた当時にこのループのエッジが飛んでいるから気をつけなさいっていうことを先生によく注意されていたなということを思い出しましたし、最後のアウトサイドをしっかり乗らないと、そこレベル落とすよって常に言われてきたので、滑りながらちょっとそこを思い出して懐かしいなって思いはありました」
三浦「私は、最後の世界選手権のショートプログラムがすごく残っていて。懐かしい気持ちになりました。またオリンピックが終わって、またこの曲で滑らせていただけたことも、そういう機会をくださったことに本当にすごく感謝しています」
―デスティニーというタイトルとロゴへの思いを
三浦「デスティニー、運命という言葉をどうしても入れたかったので…たくさんデスティニーなんとか、とか候補をいただいていたのですが、 その中でザ・デスティニーが一番しっくりくると思えたので、そちらをお願いいたしました。ロゴは…」
木原「最初はリフトや、違ったデザインもあったのですが、やはり今回の一番印象的なシーンの最後のグラディエータの最後のポーズを、ロゴに何とか入れたいねという話が2人でも出ていたので、そこでデザインを出していただいて、これも何度も何度もここの色を変えていただこうとか、こだわりが詰まっています」












