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2025.09.17

鍵山優真、佐藤駿や三浦佳生と「またイタリアの地に3人で戻って来られるように頑張ろうねと話した」【CSロンバルディア杯帰国】

羽田空港で取材に応じる鍵山優真=16日(撮影:井上将志)

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 フィギュアスケートのチャレンジャー・シリーズ(CS)ロンバルディア杯で男子2位だった鍵山優真(かぎやま・ゆうま)(オリエンタルバイオ・中京大)が、帰国した羽田空港で取材に応じた。
 
 鍵山のコメントは以下の通り。

 ー振り返っていかがでしたか。
 「サマーカップが終わってから少し足を痛めてしまいまして、今回構成を少し落とすような形にはなってしまったんですけれども、それでも今自分の、今のコンディションでどこまでできるのかというのを試すいい機会になったので、しっかりとショートもフリーも最後まで、少しミスだったりもありましたけれども、表現の方だったりだとか、しっかりと夏のローカル試合で課題として出た、レベルをしっかりと取るということがしっかりとできたので、そこは納得のいく形として終われたのが良かったかなと思います」

 ー次の大会に向けてさらに磨いていきたい部分とか、ちょっとケガのこともあると思うんですけど、その辺りはいかがでしょうか?
 「まずはしっかりとこの今の足の状態を良くしていくために、リハビリだったりだとか、治療っていうのを優先的に進めていこうかなというふうに思いますけれども、練習は続けていく予定なので、まずはしっかりと足を良くすることが一番と、あとはジャンプの質だったりだとか、スピンもレベルは取れましたけれども、GOEもっともっと稼いでいけるなというところもあったので、そういう細かいところをしっかりと見直して練習していきたいです」

 ー今回、久しぶりに3人がそろったというか、佐藤選手と三浦選手と一緒だったと思いますけど、3人で話したりとかしましたか。
 「ロンバルディアトロフィー、去年も3人で出場して、今年も3人で出たので、すごく出発前からワクワクした気持ちで、そういった気持ちで出発することができて、現地到着してからも、すごく高いモチベーションでやることができたりだとか、本当に今シーズンもなるべく3人で国際大会だったり、試合に多く出場することができたらうれしいねみたいな話もできたので、イタリアに今回試合がありましたけど、またイタリアの地に3人で戻って来られるように頑張ろうねという話をしました」

 ー左足首の診断とかも出ているんですか?
 「最初にMRIを撮って、骨の異常は全くなかったんですけれども、左足の神経が集中している部分がダメージが出ていて、軽い神経障害みたいな感じで診断されましたので、軽い炎症も見られるということだったので、そこはちょっとアイシングだったりだとか、そういう治療をしっかりと進めて直していけたら。痛み自体は、サマーカップの症状が出たあたりに比べると、本当にかなり良くなってきている状態ではあるので、ここから無理をせず、まだグランプリシリーズまで時間がありますので、しっかりと足を良くしていって、元のコンディションに戻していけるように、頑張っていきたいと思います」

 ー何の時が一番痛みがあるんですか?トーを突く時?
 「そうですね。主に4回転トーループで、トーを突く時だったりとか、元々4回転サルコー、アクセルの時もちょっとこう違和感があったんですけども、アクセル、サルコーに関しては、ほぼもうダメージ無しというか、違和感なしで思いっ切り跳べるような状態で、あとはトーループは、1日1、2本ぐらいだったら、試合の期間中も問題は無かったんですけど、もっとしっかりと練習もしていきたいので、そこだけが、あとトーループの感覚さえ良くなっていけば、練習も良くなっていくのかなと思っています」

羽田空港で取材に応じる鍵山優真=16日(撮影:井上将志)

 ーイタリアの地で見せた「トゥーランドット」の手応えはどうですか。
 「見ている方たちも、中には初めてこのプログラムを見るという方もいらっしゃったと思うので、曲の編成だったりだとか、どこで知っているフレーズが来るんだみたいな感じで、新鮮な感じはあったと思うんですけれども。すごくやっぱり、このイタリアの舞台で披露できたということに関して、すごく大きな意味があると思っていて。あとこのお客さんの反応も良かったと感じているので、そこに関しては、でもまだまだやれるなっていう、もっと盛り上げることができるなっていう感触もあったので。また今回イタリアという舞台で披露しましたけども、またミラノで完成させたショートもそうですけども、このプログラムをお見せすることができたらいいなというか、頑張りたいなというふうに思いました」

 -痛めたときの気持ちの変わりよう、例えば、最初は「わー」とか、こういうふうに前向きになったとか、この人にこういう声をかけられたとか含めて、今に至るまでの気持ちのコントロールというのはどうでしょう。
 「そうですね、最初痛みが出た時は、かなりちょっと嫌な予感がして、2、3年前の怪我の時もちょっと似たような箇所の痛みだったので、ちょっと不安はあったんですけれども。でもその時の経験があるので、すぐに病院に行ってMRIと診察を受けたので、そこで骨じゃなくて神経だと言われたので、ちょっとホッとする部分もあったんですけれども。でも、だからといって無理をしていくと悪化をしてしまうので、そこは今のコンディションで、どういう練習をして、どういう調整をして、ロンバルディアに向けて練習していくかというのをしっかりと父とチームと話し合った上で、今回このコンディションの中でも、最低限の自信は持っている上で試合に臨めたと思うので、そこはしっかりと調整がうまくいったのかなというふうに思っています」

 ー痛みが出たのは練習中?
 「はい、そうです」

 ージャンプ降りた時とかそういう?
 「トーを突いた時とか。インパクトの瞬間にちょっと痛みが出たりとかで。どうしても練習を続けなきゃいけないなんていうふうに思ったので、最初はトーループだけ練習なしっていう日が何日かあったんですけれども、2回転や3回転の感触を見て、できそうだったら1日1本というふうに、少しずつ段階を上げて調整していけたので、そこはうまく自信を持って臨めたというか、本番も6分間で1回だけ確かめてという形にはなったんですが、結果としては少し慎重になってしまって、お手つきしてしまったという形になったんですけど、でも自分としては非常に納得のいく形として、この大会終われたので、また一歩前進できるんじゃないかなというふうにはすごく思っています」

 ー時期的には8月の20何日とかそういう感じですか?
 サマーが終わって、1日オフ取ったんですけど、その次の練習から「あれ?」みたいな。なんか急に痛みが出てきたみたいな感じだったので、ロンバルディアまでもそんなに時間がないという状態だったので、すぐにやっぱり病院に行くという判断をして。本当に北京が終わってからのこの4年間でいろんな経験をしているので、やっぱりそれがすごく生きてるなっていうふうにすごく感じています」

 ーその前のケガの時のやつがだいぶあったからっていうのは、結構あるんですか?気持ち的に。
 「そうですね。もう焦らず。まずはこの段階をしっかりと見えていたので、そこは本当に良かったかなというふうに思っています」

トロフィーを手に撮影に応じるフィギュアスケート男子の鍵山優真=16日、羽田空港

 ー次戦はこのままグランプリ?
 「まずは10月に西インカレ(西日本学生選手権)があるので、そこでフリーだけなので、またそこで自分の実力を試して、グランプリまでに備えていけたらなと思いますけど。西インカレは構成をサマーの時と同じに戻せたらいいなと思っているんですけど、でも変わらず4回転フリップも練習していきたいと思っているので、まずはしっかりトーループ2本の構成に戻していけるように回復させるのが一番大事かなと思っています」

 ー今シーズン結構、大会出てるじゃないですか、去年に比べて。その辺で自分の中で手応えがあるのか、疲労も蓄積しているのかどうですか。
 「僕としては、かなり積極的に試合に出ておきたいなというふうに今シーズンは考えていて。やっぱりプログラムの評価だったりだとか、試合の雰囲気だったりだとか、そういうのってやっぱり、そういう経験でやっぱり試合でしかできないと思うので、やっぱりそういうところで。夏のローカルに出たからこそ、いろんな課題が見えてきたりだとか、このCSに向けてしっかりと調整できたりとかしたので、グランプリシリーズからは本当に最高のコンディションで臨みたいと思っているので、そういうところでしっかりと戦略という形で夏のローカルだったり、本当にいろんな大会に出れて良かったなというふうに思っています」

 ー怪我の影響でジャンプの構成控えた中で、結構点数が出たような感触があると思うんですけど、実際キスクラでもかなり驚いたような表情で、その辺りいかがですか?
 「そうですね、もう本当に ただただびっくりしたなって。実際この大会に関しては、今の状態では順位や点数はあまり一番に意識することはなくて、今の状態でどこまでできるのか。そして今シーズン初めての国際大会だったので、ショート、フリーともにどういう評価を受けて、どういうお客さんからの反応をもらえるのかといういところをすごく楽しみにしている部分もあったので、実際に細かいミスありながらもフリーは190点獲得することができたので、この構成でもしっかりとノーミスすれば195、196ぐらいは出るんだなっていう自信が持てたというか、ジャンプ以外の細かい部分だったりだとか、スケーティングの部分がしっかりと評価されてのこの点数だと思うので、そこはすごく大きな自信になりました」

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