インタビュー

2026.10.30

演技と点数の裏にあるルールと戦略 中井亜美の冷静さ、島田麻央の死角のなさ【木下グループ杯プロトコル・フリー編②】

デザイン:山田紗英子

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 プロトコルに示された数字だけでは見えてこないフィギュアスケートの面白さにも目を向けます。今季から加わったコレオスピンは、選手もジャッジもまだ「手探り」。声優でフィギュアスケートファンの春瀬なつみさんは、新たな表現を楽しんでいるそうです。話題は、中井亜美選手の冷静さ、ジュニアグランプリファイナル進出が決まった岡田芽依選手の成長にも広がりました。最後に数字と演技、その両方を行き来しながら、あらためて島田麻央選手の木下グループ杯の演技を振り返ります。(取材:前山千尋、米良治子)

①はこちら

国際大会で鮮烈なシニアデビューを飾った島田麻央 木下グループ杯のプロトコルを春瀬なつみさんと読む【SP編】

②はこちら

新ルールで変わる得点戦略 イグナトワ、青木祐奈の今季の構成に見えること【木下グループ杯プロトコル・フリー編】
木下グループ杯 島田 麻央

まずはプロトコルについて

 プロトコルとは、出場選手一人一人の採点表。試合後に公表され、オンライン上で無料で公開される。演技の評価を確認できる。

もう少し詳しい点数の見方はこちらから

フィギュアスケートはどうやって点数を付けるの? 採点方法を解説

コレオスピンはどうなっていく?

 ―今シーズンで新しくできた要素としてはコレオスピンがありますね。

「まだコレオスピンっていうものがどうなっていくのか分からなくて。見るのはめちゃめちゃ楽しくて、工夫が凝らされてるなっていうのはあるんですが、きっとジャッジの方も、まだどうコレオを評価していこうかと手探りだと思います。選手もジャッジの評価を見て、コーチの方と相談してブラッシュアップして、作戦を立てて入れていくんだろうなって思うので、選手の利益になりやすいように早めに皆さんが固められたらいいのになと思ったりはしているんですが、この手探りな感じもすごく楽しくて」

 ―コレオスピンの評価自体を見てどう思いましたか。

 「まだ点数の評価についてはコレオスピンが加わったばかりなのであまりよくわかっていません。でもコレオスピン自体については『独創的である』みたいなのが、評価の基準の一つにあるんですけど、そういう独創的なスピンをしている人が今回の大会だけではなくて、今シーズンのジュニアグランプリを見ていても、思わず『えーっ!』って声が出るみたいな(笑)ものがいくつかありました。スピン中の姿勢だけじゃなくて、こんな入り方や出方があるんだってワクワクしたり、あえてトラベリング(回転の中心がずれて、氷の上を移動すること)しているスピンなんかも、すごく面白みがあったり。これから点数としてどうやって評価されていくんだろうなと思っています」

前山 千尋

この記事を書いた人

前山 千尋 (まえやま・ちひろ)

デジタルコンテンツ部記者。2007年入社。青森、京都支局を経て、文化部で美術や建築、教育、ジェンダー問題などを担当してきた。山梨県出身。

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